ウェーブ・パーフェクト・オーディオ

 今日は、神田駿河台で、「ウェーブ・パーフェクト・オーディオ体験会」に参加してきました。駿河台といっても、御茶ノ水のアテネフランセの近くの男坂の隣のエスパス・ビブリオと言う、多目的小ホールで行われました。久々に御茶ノ水界隈を訪れると、学生時代を思い出ました。今は無き日仏会館、テント式のビアホールのコペンハーゲン跡を尋ねましたが既に跡形もありません。しかし、今でも男坂、女坂はあり、学生街の喫茶店のモデルになった、レモン(浜田病院交差点突き当たり)は変わりありません。西村伊作によって創設され文化学院は、玄関のアーチ部分のみ残して、既にビルの一部として保存されています。オーディオのイベントも良いですが、改めて、御茶ノ水界隈の散策に訪れたいです。

アテネフランセ
池袋西口のロサ会館と同じ色です。日仏会館と、ここにフランス語の勉強で来ましたが、フランス語はさっぱりでしたが、女性の友人が沢山できました。
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男坂
この坂の右手に女坂があり、水道橋方面に下ります。こんな坂の途中に住んでみたいです。
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レモン
ガロの学生街の喫茶店のモデルです。駅前繁華街の喫茶店「丘」という誤った説があります。御茶ノ水には雰囲気の良い喫茶店が沢山あり、長い時間を過ごしました。
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ウェーブ・パーフェクト
 ウェーブ・パーフェクトとは、スピーカーから出力される音声信号が、如何に音源のデータに近いかを問うために、スピーカーの音を測定用のマイクで拾い、AD変換後に音源のデジタルデータと比較して、その類似(相似)度合いを定量的に測る物です。それにより、スピーカーの良し悪しの判断基準とする考え方です。

比較のシステム
 以下の写真の様に異形のスピーカーが、ウェーブ・パーフェクトを追求したものです。その隣のB&W805Dは比較されるスピーカーです。スピーカードライバーは、三菱ダイアトーンSA1000で、カーオーディオ用のスピーカーです。異形のキャビネットを包んでいるシートは、アルカンターラというベッチンの様な布です。アンプはアイスパワーアンプとデノン製のPMA-50で、双方ともPWMのデジタルアンプです。そして再生ソフトはJRiverだそうです。単一のシステムで、スピーカーを瞬時に切り替えて比較しないと、目的が解らなくなるリスクが有ります。
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肝心な音
 異形スピーカーの音は鋭く、聴いていて疲れます、恐らく測定数値は優れているのでしょう。それと比べて、B&W805Dのクロスオーバー付近の中域は、一寸歪っぽい音がします。しかし、安定感がありソノリティーが高く、ボーカルが前面に出て、聴かせ方がとても上手です。聴いていて音楽そのものを楽しめます。

評価について
 今回の様な体験会は、極めてリスキーだと思います。趣旨を理解しないで参加して、この体験会に相応しくない質問がなされ、間違った評価が行われる恐れがあります。又、オーディオに対する思いは、人それぞれなので、それを一義的に比較するのは危険と思えます。ふと思ったのですが、尖がったマルチアンプのシステムではなく、サブシステムとして、お茶漬け「サラサラ」の様に、LCのパッシブ・ネットワームで、良く出来たB&W805Dの様なスピーカーを用い、アンプ、CDP等を色々なバリエーションで交換して各機器の個性を楽しむのも有りかなと思いました。

後で解った事
 DENON PMA-50のDDFA(PWM)は、Hypex社 UcDの特許であるアナログフィードバックによる方法を回避しながら無理して特性を出すためにデジタル領域でフィルタの外側からNFB処理を行い、事実上、測定値と聴感ともにHypex(Ucd)に遥かに及ばない様です。

5Way コンプレッション・ドライバーシステム

 昨日は、宇都宮市の中心街にお住まいのWさん邸を、T氏、N氏と一緒に訪れて、総てコンプレッション・ドライバーで構成された5Wayのスピーカーシステムを聴かせていただきました。ウーファーのみコーン形式のホーン・スピーカーのシステムは、聴かせていたいた事は多数ありますが、超低音を含めて総てコンプレッション・ドライバーでの体験は、初めてです。

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システムの構成
 YL音響製のホーンとドライバーを用いて5Wayを構成しています。帯域の分割は、dbx DriveRack 4800を2台用い低音は、LH-5ホーンにD1250を用い高音域には、D-18000、その他の帯域は、MB-70ホーンにD75000で各々の帯域を受け持っています。上流の入力音源は、写真の右側に位置するレガシーなCDP、SACDPとアナログLPです。 

低音ドラーバー
二つのドライバーの帯域を微妙にオフセットして、量感を表現しています。正確に言えば5.5Wayと言えます。
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音の印象
 ホーンシステムの音に関して、今まで、アルテックA7、A5、JBLの音を連想して、ホーンが「シンシン」鳴き、締まりの無い低音が「ドスドス」するイメージがあって、何時かは、正しく調整されたホーンシステムを聴いてみたい気持ちが有りましたが、今回、それがが叶えられました。それは、ホーンでありながら、優しく、滑からで浸透の高い音です。特に低音は、コーン型の音とは全く異なり、低歪で風を感じる独特の雰囲気の音です。

 今回、拝聴させていただきまして、音も良さも、さる事ながら、システム全体の規模の大きさから、ご家族の優しい理解の基に成立していると想像できます。W氏とご家族に感謝の一日でした。この様な体験は一生にそれ程無いと思います。

贅沢な一時、Myuさん邸を訪れました

 昨日は、伊豆高原にお住まいのMyuさん邸に、G氏と一緒に訪れました。Myuさんのお住まいは、伊東駅から、車で一寸の閑静な高級別荘地で、自然に囲まれながら、お洒落なレストラン、バー、ライブハウスがあり、近くには、徒歩で7分ぐらいの所に、一碧湖がある素晴らしい所です。聴かせていただきました、オーディオシステムは、細部に渡り美しさが追求されており、使っている機器もシックに揃えられて、音の良さに相応しく、水も漏らさぬ美しいオーディオ機器で構成されています。

伊豆高原 一碧湖
 成因は、大室山の噴火時の水蒸気爆発により出来たマールだそうです。
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リスニング・ルーム
 部屋の形は、切り妻の屋根を最大限に生かした異形で、左右に対向した壁は平行ではなく前後でオフセットされていて、音の反射が適切に制御されて、可能な限り定在波が生じない工夫がなされています。
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スピーカー
 スピーカーは、アクトン(Accuton)を基調とした、セラミック・ドームスピーカーのマルチシステム(緑ラインの組み合わせ)と、ソニーの業務用ホーン・ドライバーとアクトンのミッド・バスの組み合わせ(赤ライン)の銘木ホーン・スピーカーシステムです。双方の構成に38cmソニー製業務用ウーファーが、大型密閉のキャビネットで加わります。
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オーディオ機器構成
 ・上流(再生装置) クリックで拡大
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 ・チャンネルデバイダー・アンプ・スピーカー
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音の感想
 部屋が異形で、定在波が少なく残響は、400msで、音楽を聴くには最適な値です。セラミック・ドームスピーカーのマルチシステムもホーン・ドライバーとアクトンのミッド・バスの組み合わせも丁寧に調整されて、双方とも素晴らしいです。セラミック・ドームスピーカーは、鮮度が高くクラシックに向いており、広い音場感が高い位置に作られます。ホーンスピーカーシステムは、マッシブ感があり、ソノリティーが高くジャズ、ポップスに向いています、しかしダイレクト感が有りながらホーンに有りがちな臭さが無くクラシックにも向いています。その構成の選択は、好みにより随時選択可能という、とても贅沢な聞き方が出来る仕組みです。冬の夜長を音楽とワインで過ごした贅沢なひと時でした。

レコード・プレーヤーのプリンスに制振材

 スピーカーからレコード・プレーヤーへの音圧と、トレースの振動による昆変調を避けるために、ソルボセインでプレーヤーをフロートしました。制振材は、エーテル系ポリウレタンで硬度は、Shore(00 Scale)で、30です。つきたてのお餅というか、スポーツマンの腕の筋肉と言った感じです。プリンス(Plinth)の制振と水平出しが行える様に工夫しました。
プリンス:台座の部分で、LP-12の場合は木枠に相当します。
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トランポリン構造
 LP-12 ターンテーブルのベーシックモデルは、購入したオリジナルのままでは、音が出せず、アップグレードキットを湯水の様に投入しないと、使い物になりません。その一つとして、トランポリンがあります。トランポリンは、薄い(4mm)厚のパーチクルボードにゴム足をつけて、振動を遮断する機構です。上代は30,000円で、LINNとしては破格の安さですが、板材が鳴く等、購入に値しない商品です。現在、改良型のトランポリンⅡが発売されてますが、それでもそれ程優れた物ではなく気に入りません。そこで、緩衝機構を作製してみました。

サウンドクリエイト(LINN Japan)のトランポリン情報
http://linn.jp/products/turntables/trampolin/

トランポリン
薄いパーチクルボードにゴム足で初期のものです。
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トランポリンⅡ
上記の改良型ですが、相変わらず薄い合板にゴムのサスペンション(モーリス・ミニのサスペンションと同じで、英国人の好みの様)
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トランポリン構造の問題
 トランポリンⅡになっても、緩衝機構のゴム足が、パーチクルボードに付いている事には代わり無く、剛性の弱さから鳴き気味で、未だ未完成といったところです。そこで、緩衝機構をパーチクルボードに付けず、プリンスに直接取り付ける事にしました。

制振機構とソルボセイン
 以下の様に、近代的にソルボセインをプリンスの水平出し用アジャスターとして取り付けました。これにより、水平出しと制振を同時に実現可能な仕組みとなりました。
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プリンスにソルボセインを取り付けて水平をとったところ
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今後の予定
 次は、サブシャーシーをキール(背骨)に交換する予定ですが、、一寸、懐具合に合わないのと、それよりもトーンアームがLINN純正しか付かないダメな設計ですので、アルミ合金からCNCでオリジナルを超えるモノを作ってみたいと思います。LP-12には、SMEかOrtofonが似合うと思います。

以下が、キールです.
http://linn.jp/products/turntables/keel/

CDリッピングソフトのその後

 Appleの世界開発者会議WWDC 2017のセッションにおいて、iOS 11及びMac OS High SierraがFLACフォーマットのオーディオファイルの再生に標準対応すると表明されました。FLACとWAVは、CDを超える音質のハイレゾ音源によく使われるフォーマットであり、iOSで特別なアプリを必要せずに高音質な音楽を再生できるようになります。Appleには、ALAC (Apple Lossless Audio Codec)とよばれる、アップル独自の可逆圧縮方式のオーディオコーデックが有りますが、Appleの常套手段であるロイヤリティー支払いから敬遠されて、殆ど広まっていません。
 未だ、リリース時期は未定ですが、これでようやく自宅の音楽DBとタブレット端末とがシームレスに動作します。ハッキリ言って遅すぎました。

Appleのコーデック
 現状のiOSのAAC、ALAC、WAV、ビット深度48Kbps/16bit*では、時代遅れ感は否めません。特に、デファクト・スタンダードであるFLACのサポート無しには、ヘッドホン・ステレオのユーザー確保には限界があります。その事を、Appleは悟ったのでしょう。

リッピングソフトの変化
 iTunesのFLACサポートにより、リッピングソフトの優劣の図式が入れ替わる可能性があります。現在、dBPoweramp、Media Go(SONY)、iTunes(Apple)を目的に合わせて使い分けています。通常、潤沢にアルバムアート、CDタグが取得できる場合は、dBPowerampを用い、Gracenoteだけから取得可能なCDタグの場合、Media Godeを用いてリッピングしています。又、iOSで用いる場合は、iTunesでリッピングしていますが、とても面倒です。これが、AppleのFLACサポートにより、iTunesを使わずに済む事になります。やれやれ!

dBPoweramp
 ステディーなリッピング機能に加えて、FLACのUncompressedの属性でリッピングが可能な唯一の有償ソフト。FLACのコーデックのパラメータとして、Uncompressedの機能があり、その機能にブリッジしている。CDのタグ取得は、Gracenote(業務用CDDB)にアクセスできず、取得精度は今ひとつ
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Media Go
 SONYの無償のメディア対応ソフトで、GUIの出来が素晴らしく、CDのタグ取得もGracenoteから取得しており、取得精度は良い。但しFLAC出力はレベル5に固定で、Uncommpressedに非対応で、物足りない、しかし標準的な使い方であれば、全く問題なくバランスが良い。一番気になる点は、CDのリッピング精度が、天下のSONY製でどの程度確保されているか?・・・リッピングに失敗する様な汚いCDは相手にしないとか?
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iTunes
 独特のGUIで慣れが必要、現状ではALAC、AAC、WAVのサポートのみ、CDのタグ取得は、Media Goと同様にGracenoteから取得しており精度は高い。iPhone、ipad、ipodとの連動で嫌々のところ、強引に使わされている感は否めない。FLACのサポートが無い現状では使いたく無い、一人よがりのソフト。
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最近のリッピングソフトの評価

 CDタグの取得
 Media Go:〇 dBPoweramp:△ iTunes:〇
 
 タグ編集
 Media Go:△ dBPoweramp:〇 iTunes:△

 リッピング精度
 Media Go:△ dBPoweramp:〇 iTunes:×

 サポートファイル形式
 Media Go:△ dBPoweramp:〇 iTunes:×

 早い話が、dBPowerampでGracenoteがサポートされば、完璧と言う事です。有償の値段が倍になってもサポートして欲しいと思います。

結論
 現時点では、有償のdBPoweramp、無償のMedia Goを使いこなせば、特段問題無と言えます。