新リレー式アッテネーター 部品集め その1

外部表示装置の導入
 今回のプロジェクトのアッテネータでは、音楽を聞きながら音量を調整する場合、殆どリモコンで行い、アッテネータの近くに行くことは無いと想定しています。各チャンネル、左右のレベル調整等は、本体のコントローラで行い、音楽を聞きながらの音の増減は、リモコンと外部表示装置のみで操作する様にしました。
DSC02780.jpg
外寸:150mm(W)✕55mm(H)✕25mm(DU)、50mm(DD)
窓寸:120mm(W)✕30(H)

表示装置の構成
 ウェンジ( Wenge )と言う木材を外部表示装置に選びました。当初、アルミ合金(AL5052)で考えましたが、表示装置の取り付けが難しいので、今回は銘木にしました。ウェンジは、アフリカ大陸に生息するマメ科で、非常に固くタッピングビスが入りません。穴を開ける場合は、木工用のドリル歯ではなく鉄工用を用います。このウェンジの窓に4桁7セグメントのLEDを斜めにセットします。表面はスモーク色のアクリルを貼り付けます。ガラスでも良いのですが、加工が大変なのと、色つきガラスの価格が極めて高額なので、今回は止めておきます。

コントローラーとリレー本体
 基本的に目に見える所には置かず、アンプの背後(見えない所)に置きます。そして、充分な消音処理を行う予定です。具体策はこれから、楽しみながら計画します。明日からは、徐々にアッテネータ基板へ抵抗のハンダ付けとケーシングを開始する予定です。

久し振りに心に余裕をもって音楽を聴きました

製作に追われず久し振り心に余裕を持って音楽を楽しむ事ができました。
 ipadのアルバムアートから選曲を行い、音量調整はリモコンで行うという、マルチアンプシステムにおける理想の機器構成で聴く事が出来る様になりました。
DSC02771.jpg

 リモコン投入の前はリモートディスクトップ経由でRME fireface(TotalMIX)の倍精度浮動小数点のデジタルボリュームで行っていましたが、操作は一寸不便でした。又、ipadのアプリで音量を絞ると、精細な音が消滅して、録音レベルの低いクラシックは聴くに耐えがたい痩せた音となります。比較的に新しい録音のジャスとか、ヒュージョンに音量をオプティマイズすると、それ以外のクラシック、ジャスを聴く気が失せてしまいます。
 しかし、これからは、総てのデジタルボリュームを無効化して、リモコンでDACのアナログ出力とパワーアンプ間のアッテネータで音量を調整します。得られた結果は、音量を絞っても精細な音が聴こえて、とても気持ちよいです。
 ようやく出来の良いアナログ・システムに一歩近づく事が出来ました。
 当然の事ながら、DACの出力はフルパワー(0dBFS)でデジタルボリュームによるビット落ちは皆無です。DACからの高音出力を0dBFS以上にブーストしてSNRを稼ぐ方法もありますが、アンプ、伝送路の総てが差動で動作しているので、十分なSNRが確保されており、サチュレーションのリスクを敢えて負う事は無いと思ってます。本来は、安全性から総てのチャンネルを-3dBFSに設定すべきです。先ずは、正統派の進化を遂げたと思っています。
 音量を適当な場所から調整できる事はとても快適です。

新リレー式アッテネーター プロジェクト

 リレー式アッテネーターの悪夢が覚めない内に次のプロジェクトが始動です。前回の製作で至らない点を総て盛り込んだ新リレー式アッテネーター製作を飽きもしないで、キックオフです。

基板とコントローラ
 ラッチング・リレーを1チャンネルあたり7個(bit)128ステップで構成します。白い四角の箱が肝のリレーです。478C6293.jpg

新リレー式アッテネーターの概要
 今度のアッテネータは、0.5dBステップで、0~-63.5dBの減衰で、10kOhmの低入力インピーダンスです。平衡の時は10kOhmで不平衡の場合は5kOhmです。抵抵抗は日本製の音響用でE24です。手作りアンプの会員I氏の設計です。前回作製のアッテネーターのウイークポイントの総てを改善しての取り組みです。
 チャンネル毎の、音圧、左右のバランス、プリセットの音圧、立ち上げ時の音圧、等々細かな設定をバックライトの液晶で行いますが、減衰量の表示も可能ですが、視認性の良化を意識して、大型のLED表示装置で減衰量をあわせて表示可能です
478C6294.jpg
 液晶に保護シールが貼りつけてあります。

仕様
 平衡伝送(バランス)8チャンネル(4Ways)、不平衡(アンバランス)の場合は、倍の16チャンネル(8Ways)です。128ステップなので、音量調整の段差は解らないと思います。このまま、サラウンドの7.1チャンネルに利用できます。
Rspec.jpg
不平衡の場合は、8Way可能

外観
 外観は未だ決まっていませんが、レベルの表示装置を別途大型のLEDで追加できますので。かなり使い易いと思います。前回はキャノン・コネクタを使いましたが、業務用音響機器のデファクト・スタンダードであるd-sub25(スネーク・ケーブル)を思い切って採用して、筐体を従前の半分以下の大きさにする予定です。

主な使用部品
 リレーは、高品質、高信頼の富士通高見澤コンポーネント(株のラッチング・リレーを56個用います。d-subコネクタは、日本航空電子工業(JAE)のメタル・タイプを用意しました。

今後の予定
 先ずは、外観のデザインを行いますが。小型でソリッドな雰囲気で、念願の薄型(50mm以下)アン・シンメトリカルな形式にする予定です。世界に一台のリレー式アッテネーター を、明日から当分の間楽しめそうです。

フレンチレース(French Lace)

フレンチレース(French Lace)が、庭先に咲きました。
五月の薔薇は、一年で一番美しいです
DSC02762.jpg


DSD/PCM収録&製作セミナー

 先日4月28日(金)に神南のロックオンという音響機器販売店とRMEのソールエージェントであるシンタックス・ジャパンの協賛で、DSD/PCM収録セミナーがあり、参加してきました。基本的にRME機器の販促ですので、録音機器はRME fireface UCXと、最新機種のADI2 Proを用いた録音方法とPCM(192kHz) と DSD11.2Mhzとの聞き比べです。
DSC02717.jpg

録音技術者
録音をご担当されたMick沢口さん
1971年千葉工業大学 電子工学科卒 同年 NHK入局 ドラマミキサーを担当、現在70歳の現役フリーのレコーディング・エンジニア
UNAMASレーベル
http://unamas-label-jp.net/
サラウンド寺子屋塾 5.1 Surround Terakoya Lab
http://surroundterakoya.blogspot.jp/
DSC02716.jpg

録音場所と音楽
 沖縄県の八重山諸島にある島で、沖縄県八重山郡竹富町、石垣島からは、高速船で約10分程の場所で、小柳ルミ子さんの「星の砂」という歌謡曲で有名な所です。そこで、BLUEのマイク2本(Bottle Rocket Stage One)とフィールドレコーダー、Pyramix編集機を用いて、竹富の民謡である「安里屋ユンタ」と、サウンドスケープの海の音をミックスして、環境音楽を創生しています。
DSC02722.jpg

音の印象
 竹富の民謡である「安里屋ユンタ」は、素晴らしいの一言に尽きます。海の音も良いのですが、民謡を録音した民家のデッドな感じと、深夜の海岸の音とをミックスしたので、とても音場感において違和感があります。屋外の音が聞えながら、ソノリティーが良すぎます。例えれば、NHKの放送ドラマで解説と効果音がミックスされた時の様で、耳が詰まった様な感じです。レーモンド・マリー・シェーファー(Raymond Murray Schafer)の唱えるサウンドスケープの音響生態学としは、ミックスしない方が、価値として優れていると思います。

肝心な音質
 PCM(192kHz)とDSD11.2Mhzの試聴比較デモを聴きましたが、意識的にDSD11.2Mhzの音圧を6dB程高くして再生したので、正直のところ良く解りませんでした。冷静に聴くと、それ程の差が無く、DSD11.2Mhzの方が音が太く、PCM(192kHz)は繊細と言った感じで、PCMに比べてDSDの優位性は確認できませんでした。

ADI2 Proという機器
 アナログからデジタルに変化する装置で、PCMとDSDへの変換が可能な機器で、今までのRMEの機器とはことなり、コンシュマーユースを意識した機器で、この機器から、プロの音楽業界でのデファクトスタンダードである firewire (IEEE1394)のサポートが無くなっています。又、ヘッドホンアンプに力を注いで開発したとの事です。ハイライトとしては、RMEの命である、totalMIXのサポートが無く、何とも中途半端な機器で、短命に終わりそうな気がします。従前のfirefaceシリーズ等は、ミキシング・コンソールからMIDIインターフェースで、totalMIXをリモートコントロールが出来たのですが、その機能を捨てたと言う事は、スタジオで使われず、フィールドで使われる事を想定している様です。結果的に今回のデモで、fireface UCXの優位性を実証した様な結果になりました。
ADI2-Pro.jpg
 コンシュマー・ユースを想定した黒い機種は、日本国内で販売されません。

DSDは不便
 将来性と言っても、コンシュマーユースのDSDの場合です。今回のADI2 Proを用いてDSDをヘッドホンを用いて再生する場合、PCMに変換する事により、音量調整(ボリューム)が出来ます。DSDネイティブの場合、ボリュームが無効になり音量調節ができません。やはり、快適に聴くにはPCMに変換するしか無いようです。

今回のセミナーの印象
 この様なセミナーに主催者が慣れてないないのか、進行の上で以下の様な不手際が多々ありました。
 1.開始時間、集合時間がいい加減
 2.プレゼンツールのパワーポイントの操作が不慣れ
 3.録音機器の話が中心で、演奏者、竹富島、曲に纏わる紹介が無い
 4.Mick沢口さんの話が録音ソフトの話に終始していてつまらない
 5.再生音の比較の時にDSDの音量を意識的にアップさせていた