DSD/PCM収録&製作セミナー

 先日4月28日(金)に神南のロックオンという音響機器販売店とRMEのソールエージェントであるシンタックス・ジャパンの協賛で、DSD/PCM収録セミナーがあり、参加してきました。基本的にRME機器の販促ですので、録音機器はRME fireface UCXと、最新機種のADI2 Proを用いた録音方法とPCM(192kHz) と DSD11.2Mhzとの聞き比べです。
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録音技術者
録音をご担当されたMick沢口さん
1971年千葉工業大学 電子工学科卒 同年 NHK入局 ドラマミキサーを担当、現在70歳の現役フリーのレコーディング・エンジニア
UNAMASレーベル
http://unamas-label-jp.net/
サラウンド寺子屋塾 5.1 Surround Terakoya Lab
http://surroundterakoya.blogspot.jp/
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録音場所と音楽
 沖縄県の八重山諸島にある島で、沖縄県八重山郡竹富町、石垣島からは、高速船で約10分程の場所で、小柳ルミ子さんの「星の砂」という歌謡曲で有名な所です。そこで、BLUEのマイク2本(Bottle Rocket Stage One)とフィールドレコーダー、Pyramix編集機を用いて、竹富の民謡である「安里屋ユンタ」と、サウンドスケープの海の音をミックスして、環境音楽を創生しています。
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音の印象
 竹富の民謡である「安里屋ユンタ」は、素晴らしいの一言に尽きます。海の音も良いのですが、民謡を録音した民家のデッドな感じと、深夜の海岸の音とをミックスしたので、とても音場感において違和感があります。屋外の音が聞えながら、ソノリティーが良すぎます。例えれば、NHKの放送ドラマで解説と効果音がミックスされた時の様で、耳が詰まった様な感じです。レーモンド・マリー・シェーファー(Raymond Murray Schafer)の唱えるサウンドスケープの音響生態学としは、ミックスしない方が、価値として優れていると思います。

肝心な音質
 PCM(192kHz)とDSD11.2Mhzの試聴比較デモを聴きましたが、意識的にDSD11.2Mhzの音圧を6dB程高くして再生したので、正直のところ良く解りませんでした。冷静に聴くと、それ程の差が無く、DSD11.2Mhzの方が音が太く、PCM(192kHz)は繊細と言った感じで、PCMに比べてDSDの優位性は確認できませんでした。

ADI2 Proという機器
 アナログからデジタルに変化する装置で、PCMとDSDへの変換が可能な機器で、今までのRMEの機器とはことなり、コンシュマーユースを意識した機器で、この機器から、プロの音楽業界でのデファクトスタンダードである firewire (IEEE1394)のサポートが無くなっています。又、ヘッドホンアンプに力を注いで開発したとの事です。ハイライトとしては、RMEの命である、totalMIXのサポートが無く、何とも中途半端な機器で、短命に終わりそうな気がします。従前のfirefaceシリーズ等は、ミキシング・コンソールからMIDIインターフェースで、totalMIXをリモートコントロールが出来たのですが、その機能を捨てたと言う事は、スタジオで使われず、フィールドで使われる事を想定している様です。結果的に今回のデモで、fireface UCXの優位性を実証した様な結果になりました。
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 コンシュマー・ユースを想定した黒い機種は、日本国内で販売されません。

DSDは不便
 将来性と言っても、コンシュマーユースのDSDの場合です。今回のADI2 Proを用いてDSDをヘッドホンを用いて再生する場合、PCMに変換する事により、音量調整(ボリューム)が出来ます。DSDネイティブの場合、ボリュームが無効になり音量調節ができません。やはり、快適に聴くにはPCMに変換するしか無いようです。

今回のセミナーの印象
 この様なセミナーに主催者が慣れてないないのか、進行の上で以下の様な不手際が多々ありました。
 1.開始時間、集合時間がいい加減
 2.プレゼンツールのパワーポイントの操作が不慣れ
 3.録音機器の話が中心で、演奏者、竹富島、曲に纏わる紹介が無い
 4.Mick沢口さんの話が録音ソフトの話に終始していてつまらない
 5.再生音の比較の時にDSDの音量を意識的にアップさせていた

ピアノ生演奏 VS ハイレゾ再生

 2016年7月30日は、虎ノ門にあるB-tech Japanで催された、SKS Lab Hi-Res Experiment #1 「ピアノ生演奏」vs「ハイレゾ再生」聞き比べ“バトル”体験試聴会 というイベントに参加してきました。

当日配布されたブローシャ
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詳細な内容はここ

 オーディエンスの前で、生のピアノ演奏と、それを録音したものを続けて再生して、再生音がどこまで生音に迫れるかというイベントです。
 生のオーケストラと事前に録音したものを途中で、すり替えて再生するという事は、1947年(昭和22年)にRCA研究所オルソン博士がマサチューセッツ州のタングルウッドでオルソンアンプとコアキシャルユニット・システム RCA LC1Aを12セットをオーケストラの配置に合わせて並べて、オーケストラの演奏と切り替えて再生して、オーディエンスを驚かせたという逸話があります。今回、小規模ながら これを彷彿とさせるデモが行われました。但し、オルソン博士行った方法は、楽器の配置に合わせてスピーカーを設置した方法であり、今回はリスニングポイント(ピンポイント)で補正した方式なので、理論的には誤った方式です。その為に、スイートスポットは、ピンポイントでしか存在ぜすに、身動き(顔の移動)が出来なくなる方式です。これに似たシステムで、Audyssey ARC System 2 (Advanced Room Correction)が有名です。このソフトは、7~16カ所のリスニング・ポイントの平均値を求めて補正する方式で、残念ながらこれも良い印象ではありません。いずれも自動の補正のみで、業務用機器の様にチャンネル毎の補正が出来ないので、簡便な方式と言えます。

録音と再生システム
 録音は、アースワーク(EARTHWORKS)のマイクロホン(M50)2本をピアノの前に立て、録音機材は、RME fireface UFXを用いて、パソコンに取り込みます。それを再生する機器はは、S&K社のオーディオ装置で、パソコンを使った、チャンネル・デバイダーと、自動補正ソフト、8チャンネルのicePowerアンプです。
 スピーカーは、片チャンネル4本のウエーブコア製のアルミコーン・ミッドウーファーと、SEAS製の同軸2Wayコーンス・スピーカーの構成です。
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上:Seas Excel 5" Magnesium Cone Coax C16N001/F ×1
下:SB Acoustics SB17NAC35-4 6.5" Aluminum Cone Woofer×4

演奏曲と演奏者
 航(KOH)さんこと吉田文子さんです、演奏曲目は即興曲の様で、似通ったリズム、テンポ、メロディーで、単調で聴いているのが苦痛でした。即興という名の適当演奏です。ショパンの曲をお客さんがお願いしたところ、理由を言わず、演奏家なのに断りました。技量がバレルから嫌なのでしょう。自らのホームページで、「まぜこぜ・チャンプルー音楽 ピアノ弾き語り」と題していますが、そのとおりだと思います。
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使用したピアノ
 ベーゼンドルファー・インペリアルです、今回の演奏曲目には、一寸、重厚過ぎるというか、ヘビーと言った感じです。個人的にはヤマハのフルコンとか、可能であるなら先進的なファツィオリ(FAZIOLI)の方が演奏した曲に合っていたと思います。ちなみにベーゼンドルファー・インペリアルの上代は2,000万円超えとの事です。
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生の演奏に、再生音がどこまで肉薄しているか・・・
 デジタルイコライザーで補正を行っているので、音色はかなり近似といえますが、臨場感は、ほぼ近く、エネルギー感は全く異なります。言い表す適切な言葉が見つかりません。

今回の企画
 今回の様な催し物は、誤解を招くリスクがあります。オーディオという知的な楽しみを理解している方からすると、「良くここまでやった」という好印象ですが、オーディオではなく、音楽のみを嗜む方からすると、「ぜんぜん違うね」という評価になりそうです。
 比較的狭い空間で、ピアノだけでデモを行ったので、そつなくデモを成功裏に終えたと言えますが、これがもしも広い空間でオーケストラと競演をテーマとした場合は、全く別の評価になった事が想像されます。
 個人的には、チャレンジ精神と結果に対しては、大いに評価しています。

ベーゼンドルファーの鍵盤システム
 ショールームの片隅に鍵盤の駆動モデルが飾ってありました。とても複雑な動きをしますが、材料の木は想像とは異なり、水分を含んだ、結構軟らかい木材です。右の白いキィーを下げると、左のフェルトのハンマーが上にあがり、ピアノ線を叩きます。
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後で分かった事
 後日、スタジオ407酒井さんの録音した音を聞きましたが、とても良く録音されていました。当日会場でMPPで再生したとき、低音が膨らんでダブついていましたが、録音の問題よりも、再生システムに問題が有りそうです。又、再生中に「プツ、プツ」とデジタル・ノイズが聞こえましたが、スタジオ407の録音を聴く限りでは、その様なノイズは皆無でした。
 SEASのコアキシャルスピーカーに比べて、SBアコースティックの100Hz以下の切れが悪く、特にスピーカーを並列にドライブしているので、混変調が掛かり、音程が不明瞭に聞こえました。今回の主役は、S&Kより、スタジオ407で、録音の素晴らしさが光っていました。 

手作りアンプの会 「2015年 夏 お寺大会」

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 手作りアンプの会で「2015年 夏 お寺大会」が6月20日(土)から翌朝まで、女性ボーカルとギターの演奏と(非オーディオ?)真空管アンプ競作大会が行われました。

 非オーディオ管とは、オーディオに用いる定番の真空管を用いず、ラジオの送信、テレビの映像処理、電源の制御に特化した真空管です。厳密に言えば、真空管をスイングするバイアスを適宜に与えてドライブすれば、どの様な真空管でも、効率の良し悪しが有るにせよオーディオに使えない真空管は存在しません。
 そこで、個人的な判断基準としては、過去にアンプメーカーがその真空管を使って製品を販売したか否かで分類するのが単純だと思います。
 そうは言っても、レギュレーションの締め付けを強くする事による、出品数の減少を懸念して、真空管であれば、何でも可という大人の判断で落ち着きました。

 真空管アンプ競作大会の前に、ギターと女性ボーカルユニットの「Le Vonda」さんの演奏が行われました。
 素晴らしいヴォーカルと演奏でした、又、お二方のお話もとても楽しかったです。
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 肝心な真空管アンプ競作は、音の好みとは別に、完成度が高いものから、ノイジーなアンプまで様々でした。
 真空管アンプと言うと、直ぐにウオーム・トーンで、アジリティーの悪い音を連想しそうですが、二台ほど良く調整され素晴らしい音のアンプが出品されましたが、何れのアンプも入賞して安心しました。
 良い音のするアンプは、真空管、半導体に関わりなく自然な音がするものだと思います。

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 翌朝、お寺大会恒例の朝カレーを美味しくいただきました。 
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 オークションとオーディオ談義で楽しいお寺大会でした。
 主催者の方々と参加された皆さんお疲れ様でした。
 次回、冬のお寺大会のテーマは、無負帰還半導体アンプ(Non negative feedback)で、局所帰還は許されるとのことです。
 

第5回PARCサウンド鑑賞会 その6 本当の終わり

 第5回 PARCサウンド鑑賞会では、根性無くアクティブ・ネットワークで出品しました。 しかし、折角作り掛けたパッシブ・ネットワークなので完成して終わらす事としました。
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SpeakerWorkshopでの設計です。
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 出品の予定は、3次と2次で3,000Hzで、Qノッチフィルターが三個ありましたが、ウーファーのブレークアップの無効化とバッフルステップ補正(4.5dB)のみ残して一次フィルターに改造しました。
 一見良さそうですが、トゥーイータの下限のカットが甘く、歪っぽいです。やはり最低でも二次は必要です。
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周波数特性と位相特性は穏やかです。
バッフルステップ補正が、低域から800Hzまで3.5dBほど効いています。
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Wavelet Spectrogramは、パッシブでありながら、良く繋がっています。
これはウーファーにバッフルリングの下駄を履かせて、15mm(5.1ms)のタイム・アライメントを稼いでいる為です。
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Toneburst Energy Storage 5 Cycles (TES)
 何か変です、こんなに特性が良い筈が無いです。
 アクティブネットワークの時は盛大に数サイクルの残響が有ったのですが、パッシブだと生じないです。
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 肝心な音は、少々歪っぽさがありますが、低音も良く出ていて、まあ使えない事は無いです。
 後は、家族にスピーカー作製趣味の理解を得るために、キャビネットの処分を行い、来年の準備を行う事です。
 

第5回PARCサウンド鑑賞会 その6

 昨日、第5回PARCサウンド鑑賞会がおこなわれました。
 毎年、出品されるスピーカーのレベルが高く、今年も昨年以上にハイレベルでした。

 以下が、その午前中の風景で、開始と同時に満席の状態です。
 午後にも大勢の方がいらっしゃいました。
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 聞くことに専念して、皆さんの写真を撮り忘れましたが、PARC冨宅代表によるセンターキャップの構造による音に違いなど技術実験と貴重な説明を頂きました。
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 Mr. Hippo(A&Cオーディオ社の島津代表)による実験的デモがおこなわれました。
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 出品させていただきました、私のスピーカーの肝心な音は、全く駄目でした。
 根本的にドライバーの選定と形状を考え直す必要があります。
 次回は、ペーパーコーンのウーファーと、軽量ダイアフラムのトゥーイータ、フィンランドバーチで王道にチャレンジしたいと思います。

 それにしても、この会は素晴らしいですね、順位をつけない大人の会として、今後も続いて欲しいです。
 主催された皆さん、島津さん、冨宅さん、会場の九州工業大学、田中さん、出品者の皆さんに大感謝です(順不同)。