評判のJRiver Media Center 22を試してみる。

 最近と言っても、既に数年前から「JRiver Media Center」の音が良いとの評判でしたので、最新バージョンの22を導入して試してみました。当初、上代6,980円の物が、最近売れ行きが芳しくないのか、4,980円のバーゲンセールを行っています。普通はバージョンアップして高機能に変わった場合、徐々に値上げして行くのですが、JRiverの場合は値下げですね。

普通に音だし
 先ずは普通に動作させてみました。ファンクションは早い話がApple iTunes、又は、Windows Medeia Playerと同じです。操作画面は、オーディオ評論家から悪評のfoobar2000の「Default User Interface」をかなり意識して酷似しています。JRiverの唯一、他プレーヤーとの差別化として、MP3、FLAC、CD音源をアップ・サンプリングしてDSDに変換して再生する事が可能との事ですが、そこまで、Illogical な事は興味無いです。録音時点から一度もPCMに変換無しにネイティブなDSD音源の入手ができない現在では、全く意味不明の機能です。

DSD VS PCMの評価
 英国のChord Electronics社のDAC設計者のRobert Watts氏曰く、「PCMからDSDに変換すると、小信号を捨て微細な情報が失われ解像度の低いDSDになる、空間の奥行きや音離れを捨てることは無い」、PCMで十分でありPCMはDSDよりも解像感が高いと言ってます。現状では、DSDのままでは編集が出来ないので、PCMに変換して編集を施して、後に再度DSDに戻して販売しているのが現状です。DSDはリスナーからのニーズからきたものでは無く、オーディオ業界からのシーズからきたものですね。

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肝心な音は
 ハッキリ言って、何の変哲も無いファイル・プレーヤーと言えます。これでしたら、無料のApple iTunes、Windows Medeia Playerの方が、遥かに完成度が高いだけに優れていると言えます。

画面の構成
 機能が盛りだくさんで、田舎紳士(ミネソタ州 ミネアポリス)ですね。ハッキリ言って、画面のレイアウト、ワードのセンスが全くなっていません、それでも音が少しでも良ければ、我慢できるのですが、残念です。

ワード
 オーディオ、画像、ビデオ、ドキュメント、TV、パーフォーマーストアー、
 ポットキャスト、プレイリスト、ドライブとデバイス、サービスとプラグイン

以下のロゴは、安物のDVDプレーヤーの操作ボタンの様で如何なものかと・・・
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カーネルストリーミングで高音質を狙う
 試しに、JRiverからカーネルストリーミングで出力して、その信号をRMEのtotalMIXでソフトウェアー・ループバックでチャンデバ機能を有するソフトに取り込みメインシステムで、再生してみました。
 以下が、その画面で、かなり複雑怪奇で、音を出すまで大いに手間が掛かり、一番嫌いなノン・ターンキーソリューション(Non-turnkey solution)と言えます。この方法は、スタビリティーが低く安定稼動しません。
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そして、その音は
 サンプリング周波数と、ビット深度を192k/24bitで行い、ルビジウム・クロックでロックしましたが、音に鮮度が全く有りません。一寸聴いた印象は、「マイルド、滑らか、静か」と言った印象ですが、ハッキリ言ってメリハリが無くて、つまらない音です。恐らく、良い音に設定するには、それなりの知識が必要であり、未だその域に達して無いのが理由かと思われます。

何時もの画面
 何時も聞いているfoobar2000の画面と、RME DIGICheckの画面です。
 Columns UI機能を用いて、カスタマイズを行うと、結構使いやすくなります。
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今日確認した事
 今日は、アンプとDACの残留ノイズを調べるために、音量(ボリューム)を最大にして、ニアフィールドでノイズを検証してみました。結果としてノイズは皆無で安心しました。やはりフォノイコのケーブルを除いて、総ての伝送が平衡(バランス)で、総てのアンプが差動という事が効を奏していると思われます。残留ノイズについては、試聴する多くのシステムで、「シー」という微弱音がトゥーイータから出てる事が多々あり、私としてはとても気になります。加齢とともに聞こえなくなるので、一寸悲しいですね。

DIASOUL i の試聴会

 三菱電機に在籍されていた寺本浩平さんが、退職後に興された株式会社DIASOULというオーディオ・ブランドの第一作目のスピーカーとなる「DIASOUL 」を、九段下にある三菱グループのショールームにお伺いして聴かせていただきました。

株式会社DIASOUL

CESでの評価
 手作りアンプの会のKさんに紹介されるまで、このブランドの存在ついて全く知りませんでした。既にアメリカのCESで「Best Sound Show」を獲得した評価に加え、ユニークなスピーカーの外観でもあり、大いに期待して試聴させていただきました。

CESコンシューマー・エレクトロニクス・ショー (Consumer Electronics Show, CES)

スピーカーの外観
 寺本さんが開発された DIASOUL は、以下の写真の様な外観で、一寸見プラネタリウムの投映機の様な形で、かなりのインパクトがあって、ダイナソー(Dinosaur)に見えなくも無いです。
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構造
 このスピーカーシステムのクロスオーバー遮蔽特性をお伺いしたところ、ウーファーからミッドバス間は80Hz、ウーファーの口径が25cmで同じモデルを対向結合されておりウーファーは、300WのICEpowerデジタルアンプでドライブされている様です。
 キャビネットは異形密閉でDSPでバスブーストが行われていおり、その内部はドライバー毎に分かれている(独立空気室、デュアル・キャビネット)との事です。
 そのオプティマイズはキャビネットの背後にあるUSBポートからパソコンで行います。
 ミッドは16cmのカーボンケブラー・ダイアフラムで十数リットル異形キャビネットに収められて、ドライバー背後には、1.6kgのデッドマスを背負い込んで、バスケットの振動軽減を実現しています。

遮蔽特性
 ミッドとハイはパッシブネットワークで、12dB/Oct.近似バターワース(Butterworth filter)で周波数分割と周波数特性のイコライズをしているとのことですが、遮蔽の周波数については、最後まで語られませんでした。

トゥーイータ
 トゥーイータは三菱グループが開発した、炭化ホウ素 (B4C)の結晶・ボロン(原子番号:5、原子量:10.81、元素記号:B)のダイアフラムを用いた36mmφで、球体にダイアモンド状に四個配置した独特の形で、ほぼミッドバスの口径に合わせて配置されていることが、高域のエネルギーが一点集中することなく、ミッドと一体感をもって再生されている様に思えます。これを寺本さんは「パワード球面波」と説明されていました。
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競合商品
 このスピーカーシステムの外観が極めてユニークであることが、デザインに拘る購買層であるオーディオファイルの好みが分かれるところだと思います。
 アバンギャルド、B&Wノーチラス、ランシェ、又、レガシーなJBLエベレスト、TAD、アバロン等、なみいる銘スピーカーと、音質面、デザイン面、先進性で競合する事が想像できます。

肝心な音
 スピード感のある音です、特に低音はバスレフ等の共鳴を応用していないので、素直です。
 中高音は、力があり聴きやすく、高音のトゥーイータは、粘度の低い磁性流体を使っており低ノイズ・低歪で静かです。
 磁性流体を使っている事と、間隔が狭いもののトゥーイータを横に並べていることが、このシステムの音を決定付けている要因の一つと思われます。
 音の特徴は音場感より音像感にベクトルが合っており、スタジオ・モニター的な音でも無く聴きやすいです。
 又、クラシックよりジャズに向いている様に感じました。
 
 磁性流体:1960年代にNASAでPapellにより宇宙服の可動部のシール材や無重力環境での物体の位置決めに使用するなどの目的で研究・開発された。 磁性流体はここ

 素晴らしい音を聴いていると時間の経過が解りません、気がついたら二時間が過ぎていました。

SENNHEISER IE80の測定

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 ヘッドホン、イアホンの音と装着感が嫌いで、聴くことが無いのですが、SENNHEISER IE80をシリコン・ゴムで、Omnimicに連結して測定しました。
 だいたい、こんな方法で良いのか、解らないのですが、測定結果は、大きなかまぼこ形で、とても変です。
  

Dayton Audio OmniMic Precision Measurement System

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 これは、Omnimicです。
 この測定器の良いところは、極めて簡便に測定できる事です。
 そして、素晴らしところは、測定結果と聴感と一致して、改善策の方向付けが出来る事です。

ビクタースタジオを見学

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 N氏から情報をいただいて、神宮前のビクタースタジオを見学しました。
 ビクタースタジオは、心霊スポットで有名な千駄ヶ谷トンネルの出口の交差点にあって、 以前から窓の無いビルとして、気になっていました。

 当日は、ビクタースタジオのグループ長の秋本秀之さんに、マイク、大小のスタジオを案内していただきました。印象的な説明として、マイクロフォンの選択基準は、創作で求めている音色が最優先で、値段と性能だけでは無いとのことでした。

 ビクターは、44.1kHz/16bitでマスター録音を行っており、それを、K2Technologyと言う難しいシステムで、録音時に失った22kHz以上の音声信号をデジタル処理で、創り出すとのことです。
 ビクターにマスターとして保存してあるのは、フォーマットも16bit/44.1kHzで同じものでしかないので、K2HD PROCESSOR HDP-1126というDSPで、AES/EBUフォーマットでCD音源の16bit/44.1kHzを入れると倍音成分をシンセザイズして付加した上で、24bit/96kHzに変換された信号が出てくるので、それを「K2HD」として販売するとの事です。それらにより"K2Technology"で、JEITAのハイレゾ定義のクリアーを達成したのではと想像します。失った信号を生成する技術とは、どの様な工学的論理で行うのでしょう?
 K2HD PROCESSOR HDP-1126というDSPにCD信号をぶち込むと、打ち出の小槌の如く、ハイレゾ音源が生成されるのですね、これでは、創生ではなく生成だと思いますが・・・

 ビクターには、絢香、Kiroro等、歌謡曲の資産が膨大にありますが、レンタルCDのコピーでCDの売れ行きが、下降を辿っているとのこと、音楽の増売対策として、ハイレゾ(上記)のWeb販売に踏み切り、その販促とK2Technologyの味加減の確認を意図した、見学会でした。
 とても楽しく、有意義に一日でした。