オーディオ装置の脱PC化 その2

 オーディオ装置の脱PC化を目指して、マルチチャンネルボリュームを投入しましたが、残念ながら一歩前進/二歩後退です。SPL Volume8の為を思い多くを語らない方が良い様な気がします。しかしギャングエラーの件についてはソールエージェントのエレクトリに問い合わせたところ、先方も承知している件なので、まあ良いかなと思います。
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チャンネル間のギャングエラー
 8チャンネルの1番目と最後の8番目のチャンネルで低レベルでかなりのギャングエラーが生じます。実はクロストークの良化を狙って、左右のトゥイータを一番遠くの1と8チャンネルに割り振りしたところ、ボリュームのレベルを0%にしても、右チャンネル(8番目)から音が漏れます。レベルを上げて50%程度にすると解らなくなります。これは固体の問題かと思い、エレクトリに問い合わせたところ、仕様の範疇とのことです。これには一寸興ざめです。ところで、%表示のスケールとはどの様な意味なのでしょう。音圧の場合は、一次関数では無いと思うのですが、・・・・

バックラッシュ
 ギャングエラーとあわせて、バックラッシュが生じます。ボリュームノブを50%から下げていっても、最後の8チャンネル目のレベルが下がるのが一寸遅れます。これは各チャンネル毎にボリュームのシャフトの固定に遊びが有るようです。これも困った現象です。

7.1チャンネル・ボリューム
 このボリュームは、能率の高いホーン等を用いたマルチウェー・システムでは、調整に難儀すると思われます。想像するには、7.1チャンネル・サラウンドの製作過程で、スタジオでのパワードモニター・スピーカーで検聴するために開発された様な気がします。極論ですが、フロントのL/Rチャンネルが定位すれば、他のチャネルは味付け程度ですので、レベルの誤差は容認できる訳です。

肝心な音
 やはり音に色づけがされます。何とオペアンプは、古典的で非オーディオ用のSTマイクロのTL072CP(Pch J-FET単価20円)が使われていて、音としては、ストレートで開放感が有るのですが、聴感上のSNRが悪くノイジーで荒っぽさを感じます。極めて短絡的に例えるとPAの音で歪っぽくオーディオの音ではないと思います。残念ながら、投入したボリュームを外してfirefaceの電子ボリュームに戻す事にしました。
基板上に設計者の「ヴォルフガング・ノイマン」の名称がシルク印刷されてます。
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設計者のノイマンさん
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ところで中身の作りは
 何と開腹して最初に目に入ったのが、小型ブルーのアルプス電気製8連のカーボン・ポテンショメータです。これはRK18型でOEMで初期の廉価なAVアンプに良く使われていたもので、サーボモータと連結してノブがモータで回転するひと昔前の定番製品です。
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 オーディオ製品の肝の電解コンデンサーはJAMICONとB3Cという名称の聴いたことも見たことも無いコンデンサーで、電源は2,200μF程度の小容量、低容量のコンデンサーは、最近見ない円盤型のセラミックコンデンサーです。又、ミュート・リレーは日本製ではなく中国製ですので、使用している受動部品は殆どローエンドです。上代 81,000円ですが、コスト(部品代)は、1割に満たないと思います。

回路構成
 入出力ともバランスとうたってますが、バランス入力をアンバランスに変換するバッファー(アンプ)の後にカーボン・ポテンショメータで音量レベル調整を行い、その後アンバランスからバランス出力に変換する低インピーダンス・バッファーを配置して、なんちゃってバランスを実現しています。これ以上コストダウンできないほど合理化されている仕組みである事が、素人の私でも想像できます。 

実装
 何故、D-SUB25とスネーク・ケーブル(ブレークアウトケーブル)なのか疑問に思ってました。開腹してアルプスのポットの次に気になったのは、中身にかなり余裕が有る(スカスカ状態)ことです。
 デファクトスタンダードであるノイトリック製XLR(キャノン)レセプタクルの横幅が25mmですから8個横に並べて入出力2段であれば、200mm(25mm×8)であり、外形寸法(W×H×D):215 x 80 x 220 mmに充分収まる事になります。ましてTRSプラグでしたら全く問題ないと思われます。これを無理してD-SUB25に拘るのはひとえにコスト削減の目的のためのD-SUB25でしかありえません。ちなみにD-SUB25コネクターは、秋葉原で25円で、キャノン、TRS16個分の100分の1程度の価格です。
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結論と今後の問題
 SPL Volume8は、納戸送りより早いところ里子に出した方が幸せになれそうです。しかし購入したスネーク・ケーブルが無駄になりました。・・・今となれば、一番廉価なHOSA製(大陸製)を購入していて良かったです。
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 短気は損気と良く言ったもので、マルチチャンネルのボリューム探しの旅に出た方が良さそうです。

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