オーディオ装置の脱PC化 その1

 パソコンの操作は得意な方ですが、音楽を聴く場合パソコンなんて野暮なものを使いたくない、安らぎの時間までマウスやキィーボードを操作したくないです。パソコンの操作はもう沢山と言った感情が音楽を聴きながら沸いてきます。パソコンはメールを打ったり、調べ物をしたり、書類の作成するだけで充分です。そして、再生しながらパソコンの状態に気をやる自分がいます。
 しかしCDの枚数が増えて来ると、サーバーに音源を格納して、そこから再生するネットワーク・プレーヤーは必要ですが、オーディオ装置のルックスを持った機器を使いたいですね。
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一つの解
 音楽再生のデマンドをパソコン操作からipadに移行してパソコンとの接触を極力避ける方法が現実的かと思われます。しかし残された問題として、オーディオ・インターフェース(デジタルチャンデバ後段)の音量調節をどの様に実現するかが、最大の課題である事は、従前どおり変わりありません。
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バランス伝送路のマルチボリューム
 マルチチャンネルでバランス(平衡)の音量調節を考察すると、その条件に叶ったもので、まともな機器は殆ど存在しません。Texas InstrumentsのコンシュマーユースのPGA2311AというボリュームICを用いた8チャンネルのボリュームを自作した事がありますが、音の良し悪し以前にダイナミックレンジが狭くて、サチュレーションを起こして、ピアノのアッタック等が歪むことが多々あり、作製して即納戸の肥やしになった事があります。又、アンバランスとバランスの場合、圧倒的なSNRの良さから、バランスの要件は外せません。片やPGA2311Aに対してシーラスロジックCS3310は電源電圧が高く使いづらいですが、Jeff Rowlandでも実績があり、PGA2311Aに比べて音に潤いがあるので、シーラスロジックCS3310で再作製を考えましたが、入手が困難なので諦めました。
製作記録はここです。

バランス伝送路のマルチボリュームの結論
 バランス伝送方式のリレーによるボリュームの自作を考えましたが、残された歳月がそれ程無いことと、その様な事に力を注いでいると、趣味の音楽を楽しむ時間と、大切な旅行の時間を失う事になりそうなので、マルチボリュームの件は、妥協策としてSPL Volume8で手を打つ事にしました。本心はリレー式のフルバランスのボリュームの方が優れていると思っています。
 SPL Volume8は、8チャンネル連動(ステレオ4Way)のバランス(平衡)の音量調整を行うために開発された機器です。通常DAコンバータやサウンドカードの多くは音量調整の為に、デジタルデータの下位ビット列をシフト(Right Shift)することにより桁落ちさせて調整を行います。しかし、その方式によって細部(ディテール)の信号を必ず音を失う事になり、激しい音質の劣化が生じます。又、アッテネータでない極普通のポテンショメータ(potentiometer)の場合、調整するレベル(抵抗値)によりインピーダンスの変化が生じて、ニアリティの悪化と後段のアンプの特性によりチャンネル間のバランスが崩れます。それをアクティブ・アナログ回路によって、定インピーダンス化を実現して、音の良し悪しとは別にボリュームに纏わる諸問題を解決しているとの事です。
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SPL Volume8の使い分け
 SPL Volume8には、リモートコントロールが付いてません、そこでRMEのデジタルボリューム、プレーヤーのボリュームを以下の様に使い分けて、ビット落ちによる音質低下を防ぐ方式としました。
 firefaceのアナログライン出力は3段階のアナログ回路での出力ゲイン切り替えが可能で、その選択はfireface Settingsから行います。そのゲインレベルは以下の仕様であり、+4dBuを選択すると、最新のEBU規格に準拠しており、SPL Volume8との連動で最適化がなされます。

リファレンス     0dBFS@    ヘッドルーム
-10dbV      +2dBV      12dB
+4dBu      +13dBu       9dB
Hi Gain      +19dBu      15dB

・基本的なオーディオ・インターフェースのアナログ出力は、+4dBuの出力で最大音量となるようにアンプ入力のアッテネーションを行う。
・大幅な音量の調整は、アナログのSPL Volume8で行い、ミュート機能等を使い立ち上げ時、終了時の安全対策として用いる。
・通常の微細な音量調整は、+/-6dB程度は、プレーヤーのデジタルボリュームを用いる。


プレーヤーソフト
 プレーヤーソフトは、ipadアプリの「MonkeyMote 4 foobar2000 HD」を用います。foobar2000を制御するソフトなので、再生する音源はfoobar2000の要件に従います。音源はのフォーマットはFLAC、ALAC(Apple Lossless)、で有る事が必要です。
 このアプリとfoobar2000のプラグインについての詳細について触れません。
 詳細はここです。
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肝心な音と、操作性につい
 音に関しては、foobar2000を直接操作したほうが、圧倒的に音が良いと思います。プラグインのモジュールにボリュームスケールの連動機能が有り、恐らくこれが悪さして悪化していると想定されます。試しにipadアプリのコンフィグレーションのボリュームを無効に設定したところ、大分改善される事が解りました。
 操作は、聴きたいアルバムアートから曲を選んで、キュー(待ち行列)に登録(ワンタッチ)すると順次再生されて、とても気持ち良く聴くことが出来ます。

今後について
 この方法で、飽きるまで聞き込んでみます。そのうち気に入ったデジタルチャンネルデバイダーの入手できたら、何時でもパソコンを無くす事ができますので、脱パソコン化が容易に実現できそうです。
 オーディオ装置の脱PC化 その2では、肝心な音のインプレッションと、このSPL Volumu8を開腹して設計と使用部品を確認したいと思います。
以下は、Volume 8 Model 2618の内部で、レーザトリミング硫酸抵抗器らしき物が窺えます。
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No title

こんばんは。

SPL Volume8、逝ってしまわれましたか。バランスタイプなのでgrigriさんの環境にはジャストフィットでしょうね。レポートの続きを楽しみにしております。

当方はもうバランス接続は諦めて、とにかくリモコンでの音量調節ができれば、、、という心境で首を長くして新たなマスターボリュームを待っている次第です。

Re: No title

コメントありがとうございます。

 追って詳細レポートしますが、激しいギャングエラーとバックラッシュでとても悲しです。5.1チャンネル専用と申しますか・・・マルチには向かない様です。真実をレポートするの一寸ためらいますね。