トゥイーターから異音

 久し振りにメインのシステムを聴いたところ、トゥイーターから小さな異音が聞こえます。異音は歪んでいて、アンプが故障したのかと思い、アンプを交換したり、左右を入れ替えて再生しても、同じトゥイーターから生じるので、直ぐにスピーカーの問題で有る事が解りました。原因はどうやらボイスコイルとポールピースとが、ほんの少々摺れている様です。

検証方法
 早速、問題のトゥイーターを外して、インピーダンスと位相のデータを調べました。問題のあるスピーカーの場合、綺麗な曲線が得られません。調査はDats(Dayton Audio Test System)と言う測定器を使いました。

測定した結果
 以下の様に、綺麗な曲線ではなく途中にストレスがある事が解ります。
kosho.jpg

修理方法
 過去にスキャンスピークのリングラジエータのダイアフラムを交換した経験があったので、構造は解ってました。スキャンスピークのRevelatorとIlluminatorシリーズのトゥイーターは、接着剤とか磁性流体を使わず、すべて精度の高い螺子とスペーサーで固定されている為に修理が容易です。但し、螺子は「いたずら防止ねじ」で普通のドライバーでは廻せません。以下の様な特殊ドライバーが必要です。
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 修理は、3本有る螺子の内、1本は固定したままで、2本緩めます。3本総て緩めると、不必要に位置がずれて調整に手間取るので、冷静に落ち着いて行います。2本緩めたところで、マグネットをほんの少々(針一本程度)ズラしたところで、Datsで測定します。それを3回繰り返す内に、コイルとポールピースが摺れない個所を発見することができます。そこで、素早く2本の螺子を固定すれば修理完了です。
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修理後の測定結果
 以下の様に新品を入手した時と寸分違わず同じインピーダンスと位相の特性が得られました。
DATS.jpg

修理後の感想
 良いスピーカーは、修理もフィールドで可能な様に工夫されています。又、保守部品も揃っていて、結果として、廉価です。それから、Dats(Dayton Audio Test System)は、スピーカービルダーにとって、必須の測定器ですね。今日は気持ちよく音楽を聴けました。

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No title

 直って良かったですね。Twはギャップも狭いのでちょっとしたことでトラブルが出やすいのかも。

No title

こんばんは。

幸い現状では問題ありませんが、何かあった際のことを考えますと、同じユニットを使用している当方にとって、今回の内容はとても貴重なものでした。深謝です。

測定で確認しつつ調整可能というのは心強い限りですね。

Re: No title

 ケンさん 今晩は
 コメント有難うございます。

 アルミニュームのボビンの内側にスレがありました。 特段、操作を誤った記憶が無いので、温度変化による歪だと思います。 仰る様に、ギャップは凄く狭いので、磁性流体が混入されていたなら気づかなかったと思います。

Re: No title

ゴンザエモンさん今晩は
コメント有難うございます。

 中を空け見たら、想像以上に精密です。
 購入先のMadisoundに確認したら、修理可能との事なので、思い切って自分で行いました。日本のソール・エージェントに確認したら、修理不可との回答を得ました。本当のサービスとは何か?を考えさせられました。修理不可と言うにも拘わらず、売値が高いのです。