ipadからライトニングケーブル経由でDACと繋ぐ

 アンドロイドのタブレットの場合、USB 端子にDAC を繋いで簡単に音楽を楽しめますが、アップルの商品は、簡単には実現しません。まして、日本オーディオ協会の唱えるハイレゾ(Hires)の再生となると、かなりハードルが高いのが現状です。その障害の一つとしてライセンスに守られたライトニングケーブルと、音源を管理するiTunes にガードが仕掛けられています。
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がんじがらめのライトニング・ケーブル
 以下の様に、ライトニング・ケーブルのプラグにチップが埋め込まれています。
 このチップは、アップルのライセンス無しに動作しない様に、本体側から、純正のチップの存在をチェックして、本体側の充電のゲート(MOSFETのリレー)が繋がり充電開始となる仕組みの様です。同様にデジタル信号の入出力も制御しています。
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・ライトニング・インターフェイスの仕様(非公開)はここ
・MFI認証はここ

iTunes のハイレゾ未対応
 48kHz/16bitが上限で、それを超える仕様(周波数、ビット深度)のデータをiPhone、iPad、iPod に転送することが出来ません。そこで「付け焼刃」的な発想でアプリケーションで独自に転送する方法も有りますが、スマートではありません。

ところで「ハイレゾ」の定義は?
 日本のオーディオ業界では、二つの団体で異なった定義付けをしています。

●一般社団法人日本オーディオ協会の場合
 FLAC またはWAV の96kHz/24bit 以上でリニアPCM のFLAC、Apple Lossless、WAV、AIFF、DSD もハイレゾ、ディスクではBlu-ray Disc Audio、SACD はハイレゾ、DVDAオーディオは対象外
 ※この定義は、ざるですね、整理が悪く理解不能です。恐らくレコード会社から横槍を入れられたのでしょう。専門家の組織とは思えません。

●一般社団法人電子情報技術産業協会の場合
 サンプリング周波数と量子化ビット数のいずれかが、CD スペック44.1kHz/16bitを超えている音源
 ※この定義は明確で解り安い、現状より良化を目指しているのが解ります。

MFI認証の障壁
 MFI認証は、Made for iPod、Made for iPhone、Made for iPad の総称で、ハードウェアおよびソフトウェアの開発者にロイヤリティー費用を強いる方式です。
 認証を求める実機にアップル社から購入するチップを開発側機器のフロントエンドに設けて、iOS からの指示の基に動作する様にガードされています。ソフトも同様に、電子割符でインターフェースを制約しています。
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 100kHz~1GHzの帯域で40dB以上の挿入損失が得られるムラタ製のエミフィル(BNX016-01)と日立金属のファインメット・ビーズを電源ラインに挿入してあります。オシロスコープで確認したところ、効果が有る事が確認できました。
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 オーディオ出力には、56kHzカットオフのLCR(三次)フィルターを後から入れましたが、高音がナローになるので、現在は外しています。位相の回転が生じて良くないし、負荷によって、カットオフ周波数が変化するので、もっと穏やかな一次(6dB/Oct.)のフィルターにした方が音質面では良さそうです。

ライトニング・ケーブル直結のDAC
 ipadからデジタルデータでPCM5100Aをレンダリングします。そしてレガシーなRCAプラグに音声出力を行い普通のアンプで音だしが可能です。
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得られた性能
 デジタルデータ入力: 1kHz:0dBFSで、オーディオ出力:2Vrms/10kohmが得られました。
少々、高出力です。
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肝心な音は
 折角作ったのに目が覚める程の感激も無く、量販店で売っているDACと同程度で、直ぐに納戸に直行しました。LDVSを用いたi2sインターフェースで更なる音の良化を求める方法もありますが、これ以上深追いしても、劇的に変わる要素が無さそうですので、お寺大会のディスクリートヘッドホンの作成を止めて、Chord Electronicsのmojoの検討に入りました。

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