三台目の無帰還アンプ作製 その5

 調整を終えて、連続運転試験です。

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 I氏に無帰還アンプの調整のお願いをしていましたが、急遽、11日夕刻から、I氏のオフィスにて、調整を行っていただけることになりました。
 場所は中野区にあるI氏のオフィスで、測定器や、治具、部品が揃っていて、男の秘密基地といったところです。
 調整中に問題点が数点ありました、その原因の総ては、私の至らぬ点が原因なのですが、その場で応急処置と対策を行っていただき、音出しをする事ができました。
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現在の状況
 昨日、12時頃から連続運転を行い16時間以経過していますが、全く問題なく美しい音楽を奏でています。ヒートシンクの温度上昇は、室温24.4℃で、プラス11.3℃で、ホンノリ暖かい状況で35.9℃です、盛夏の34℃でも全く問題なく使える状況で安心です。この状況で、5月の三土会前日まで、可能な限り連続運転を行う事とします。

問題点
 電源トランスの選定を誤り、18Vacを用意するところ、15Vacで組んでいました、安定化電源への供給電圧が不足していて、高負荷の時、安定化電源の安定効果が薄らぐので、早速、18V/60VAのトランスに交換する事にしました。それに合わせて、ゼナーダイオードと抵抗をオリジナルの設計に戻します。
 又、調整中に不良の半導体が三個程有りました、原因は、ハンダ付けに要する時間が長く、半導体が痛んだ様です。原因としては、今回の製作から、自動温度調整のハンダ鏝を用いましたが、使っていて時折、熱の伝わりが悪く母材に鏝を当てる時間が長いことがあります。小手先のメッキに問題が有る様に思えます。今後、このハンダ鏝は半導体のハンダ付けには使わない事としました。

肝心な音
 音源をWebRadioとして、dam1021 R-2R DACと繋ぎ聴き込んでいますが、極めて自然で落ち着いた聴きやすい良い音です。音量の調整を、ポテンショメータを使わずに、dam1021 R-2R DACのデジタルボリュームを用いて、入力インピーダンスが一定している為に、音質面で良い結果が得られていると思われます。

体力測定
 簡単な体力測定を行った結果、周波数特性、位相特性共に、1Hzから300kHz付近までフラット(-3dB以内)、歪特性として設計目標値は0.004%ですが、測定環境の限界0.02%が得られました。無帰還アンプ(オールオーバー)とは思えない性能で、出力は別として、アキュフェーズA200の音質と性能を軽く凌駕していると思います。

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No title

 完動おめでとうございます。

 調整等がなかなか難しいのでI氏に感謝ですね。まあオーバーパワーには気を付けて高音質をお楽しみください。

 半田鏝の不具合は先端の鉄めっきの仕上がり不良と温調の検出不良がある場合があります。後者だと半田鏝を換えるしかないですかね。

Re: No title

コメントありがとうございます。

 クリティカルな分部が多くて、本当に調整が難しいです。
 お酒で言えば、蔵元しか飲めない原酒の様です。
 無帰還の開放感と、特性の良いクリアー感、力強いアタック感を兼ね備えた、不思議なアンプです。
 貴重な時間を割いて、難しいアンプを仕上げて下さった、I氏に感謝です。

 ハンダ鏝先の磨耗防止鉄メッキの質に問題が有る様に思えます。小手先を消耗品として割り切り、熱伝導を優先して欲しいですね。ビアのメッキ、受動部品のメッキの材質と小手先の鉄メッキの熱の伝導率の差が問題だと思っています。