オーディオに関する書籍

 オーディオに関する書籍の感想です。

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 現在、座右の書は「Vance Dickason著のLDC(Loudspwaker Design Cookbook 7th edition)」です。この本はスピーカービルダーにとって、避けて通れない内容が記載されてます。Loudspwaker Design Cookbookを一通り読んで、オーディオ雑誌を見ると如何にオーディオ雑誌が、機器を売らんかなの洗脳を目的とした猛毒書かが解ります。
 もちろん、音響に関する専門書を読破して正しく習得する事が望ましいのですが、知るべき事が知れるオーディオの楽しさ、を感じながら読むには、最適な書籍と言えます。この本を読むと、正しい情報を得られていると言う実感と、その喜びを感じながら読むことが出来ます。

 最近入手したペーパバックでFloyd Toole著「Sound Reproduction: The Acoustics and Psychoacoustics of Loudspeakers and Rooms (Audio Engineering Society Presents) 」という書籍です。
 Floyd Tooleは、ハーマン・インターナショナル・カナダ リサーチセンターの顧問を業としている時に得た知識を基に書かれたもので、自己の経験の集大成で技術書ではなく読み物です。
 内容は、上記のLoudspwaker Design Cookbookとは異なり、ハーマンの販売戦略に基づいた音響心理に関する読み物と言えます。一般的な専門書と異なり、図、写真、数値の表等が乏しく、文章が長く理解するのに多大なエネルギーを必要とします。内容は、Floyd Tooleがハーマンに在籍していた頃のオーディオ・コンサルテーションの部署に在籍していた頃に、販売拠点からのスピーカー、アンプ等、オーディオ機器の設置部屋に関する、問い合わせ、トラブル等の解決を行った経験則から書き上げた内容に尽きると言えます。特に都市伝説をバッサリと切り、何が正しいか誤りかの判定能力は長けていると思いますが、その反面、その結果のレポート、何故そのような結果が得られたかの説明が無いので一寸不満に感じます。又、オーディオシステムとして、2チャンネル(ステレオ)に関す分析が不足する代わりに、サラウンドについては、かなりのページを割いています。 これは、北米のオーディオの環境がサラウンド(映画音楽)が中心で、2チャンネルはニッチな分野に縮小されつつある事を現しています。
 Floyd Tooleは学者ではなく、オーディオの一愛好家のレポートである事を納得の上で読むべき本だと言えます。
 ベル研H.F.オルソン著の「音響工学」の様な書籍を期待すると、大きく期待が外れます。

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