メモリープレーヤーを購入して悲しくなった話

 今までメモリープレーヤーは、性悪説のATRACに力を注いだS社を止めて、MP3/AACのiPODを愛用していました。無帰還アンプを少しでも良い音で再生出来ないかと、ささやかな思いで、久し振りにS社のハイレゾ対応メモリープレーヤーを購入しました。そのプレーヤーは、JAS(日本オーディオ協会)が定義するところの「ハイレゾ:Hi-res」の音源を録音/再生が売りのメモリープレーヤーです。

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 メモリープレーヤーからの音声出力は、レガシー・オーディオに向かないヘッドホン出力(ミニプラグ出力)とWM-PORT接続によるデジタル出力があります。
 WM-PORTには、アナログの出力のピンアサインが有るのですが、そこからアナログ出力する純正のケーブルをS社は製品化していません。これはS社のメモリープレーヤーとアンプと繋ぐ場合はS社のデジタルアンプとしか接続できない意図的な商品体系になっている様です。
 ミニプラグからのLine録音は可能ですが、ミニプラグへのLine出力は、やって欲しくない商品体系の様ですね。

WM-PORTからアナログ出力するミニプラグケーブル
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WM-PORT ピンアサイン
台形(D型コネクター)で、端子が横一列に並んでいる。端子には長いものと短いものがある。
01: L: GND
02: S:
03: S: USB data +
04: S: USB data −
05: L: USB GND
06: L:
07: L: USB 5V input / 90mA slow charge
08: S: serial input (RxD) / WAKE
09: S: function-check [←Rx→01,22pin(GND)]
10: S: serial output (TxD) / SLEEP
11: S: USB-connect (07pin(+5V)) / slow charge only (open)
12: L: 4V-output
13: S: audio-left-input
14: S: audio-left-output
15: L: audio-GND
16: S: audio-right-input
17: S: audio-right-output
18: L: VIDEO-GND/GND
19: S: VIDEO_IN/OUT/OPEN
20: S: 5V-input; fast charge
21: S: DIGITAL_OUT/OPEN
22: L: GND

9番ピンの抵抗
 録音用ケーブルは9番ピンから抵抗Rx=220kΩを介して1番&22番ピン(GND)に接続されている。
 この抵抗値を判断し、ポートの種類を判別している。
 
 そこで、上記のピン番号14: audio-left-output、17:audio-right-outputからLine信号を取り出して、無帰還アンプに繋ぐRCAケーブルの入手を考えました。WM-PORTのコネクタ部分は350円で廉価に購入可能なので、自作も考えましたがWM-PORTアナログ出力(ミニプラグ)ケーブルの完成品が上代980円で入手できましました。

使用感
 早速、はやる気持ちを抑えてメモリープレーヤーにWM-PORTアナログ出力ケーブルを接続して再生してみました。
 しかし何か凄く変です、音は出るのですが、音が小さいです。
 ヘッドホンアンプをバイパスして出力するので、多少音が小さくなる事は覚悟していましたが、ここまで小さいとは思いませんでした。

肝心な音
 ヘッドホン出力より遥かに良い音を期待したのですが、アナログ出力には、何らかのフィルターが掛かっていて、つまらない音です。ヘッドホン出力の場合は、自社製ヘッドフォンに特化したイコライザーで脚色している様に思えます。又、S社以外のヘッドフォンで聴くとLine出力と同様に音が冴えません。
 一般的にヘッドフォンのグラウンドはケーブルの途中で抵抗で適度にマージして、左右に音が分かれ過ぎない様に工夫されています。この抵抗値とヘッドフォンアンプの特性がオプティマイズされているので、当然の事ながら純正のヘッドフォンがメーカーの思うところの「最適」である事が想像できます。

Line出力
 1kHz(0dBv)の信号のデータ再生して、オシロで電圧を見たところ、Line出力のレベルが100mVp-pしかありません。
 とても悲しいです、作製した無帰還アンプは、0dBvで30W/CH.のフル出力が得られる様に作られています。
 今更安定稼動している無帰還アンプをメモリープレーヤーに合わせて増幅率をアップする改造を行う愚かなことはしたくないです。
 しかし、Line出力の周波数特性が変なので、これから、192kHz/24bitの環境で20Hzから96kHzの正弦波と矩形波を再生してハイレゾ対応のメモリープレーヤーがまともな特性であるかを調べてみました。
 最近目にする「ハイレソ対応スピーカー」とか、「RCAケーブル」の様に「なんちゃってハイレソ」でない事を願うばかりです。

20kHzの正弦波
 先ずは20kHzの正弦波はどうでしょうか、一応可聴帯域の上限です。
20KSin.jpg
何か、カタガタで正弦波では無いようです。それに高周波のノイズが乗っかっています。

20kHzの矩形波は・・・
20KSQ.jpg
 矩形波は・・・ハイレゾの20kHzですが、これで良いのでしょうか?
 これ以上調べても無駄ですね。
 
ハイレゾとは?
 JAS(日本オーディオ協会)では、「アンプ高域再生性能: 40kHz以上が可能であること」を条件としていますが、 40kHzの正弦波を再生すると、オシロの時間軸の同期が掛からない程に乱れています、これでも一応再生出来ているので、ハイレゾ機器なのですね。
 潔く諦めて、CDを用意する事とします。

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