無帰還(Non-NFB)アンプ作製 プロジェクト その16

終わった筈の無帰還アンププロジェクト

お寺大会出品の準備
 前回で最終回でしたが、SNRの悪さが気になって、手作りアンプの会の重鎮ケンさんに無帰還アンプのクリニックをして頂きました。
 グラウンドの取り方は一つの学問になる程難しく、これと言ったセオリーは無いようです。

トランスの磁気シールド強化
 当初残留ノイズが、6mVと高く実用に供する状態では無く、又、ノイズの音がバズ音で、耳障りな音です。この状態でお寺大会に持ち込んだ場合、お寺のスピーカーが100dBを超える高能率なJBLホーンスピーカーの為ノイズが盛大に聞える事が想定できます。
 そこで、小手先ですが磁気ノイズからのシールドを強化しました。

hamu.jpg

トランスと基板の磁気リンケージ削減
 パワー段のトロイダル・トランスを銅箔で包んでフレーム・グラウンドをとりました。又、ドライバー段のカットコアーのトランスは、銅板でケースを作製して、パワー段と同様にグラウンドをとりました。更にトランスとエリミネーターからのリンケージ・フラックスを避ける為に、銅板で仕切りを設けました。

得られた結果
 これにより、得られた結果は、残留ノイズが、チャネル1(基板下):0.8mV、チャネル2(基板上):1.8mVになり改善されました。これによりノイズの音が、バズ音からハム音(高調波)に変化しました。0.8mVという数値は全く褒められた値では無いのですが、与えられた環境と実力から言って相応かと思います。
 音楽を聴いた感じでは、スッキリ感が増した様な気がします。

その他
 調整の為に開腹したついでに抵抗(R13/6.8K)をIRCの金属フィルム抵抗から、Vishayの無誘導金属箔抵抗(VSR)に交換しました。
 音は高音よりにエネルギー感が移った感じがしますが、相変わらず音は艶と音場感無くつまらないです。
 電源が左右共通のためクロストークが悪く立体感が出ないようです。
 今回のアンプ作製で得た教訓として、電源はモノ・コンストラクションとして、絶対に左右共有としない事です。
 そう言えば、世界の名だたるアンプの殆どがモノ電源で、左右共通は価格、重量との妥協の産物で有るかを身を持って体験する事ができました。

抵抗による音の違い
 コンデンサー程では無いですが、抵抗の品質で音が異なります。
DSC00584.jpg
1.タクマン電子社の金属皮膜抵抗で特徴が無く、眠い音で、
  全体的にマスクされた様な音です。
2.一見炭素のモールドに見えますが、今は無きTRW社製の
  金属フィルム抵抗(MIL-R-22684準拠)で、特徴が無く普通ですが、
  細かい音は良く聞えます。
3.良く見かけるドイツVISHAY-DALE社 RN-60で、音は温暖な感じですが、
  眠い音では無いです。
4.紅い抵抗がIRC(International Resistor Corporation)製で、
  クリアリーな音ですが、VISHAY VSRの様に鮮烈では無いです。
  外観は米国PRP社の抵抗と酷似しています。

私としての結論
 高いSNRは、ミリワット時の静寂感と立体感に影響して、左右別電源はクロストークの良化にともない音場感、音像感に影響します。
 1ミリワット出力時のSNRが音像感、立体感に深く影響する等、ローレベル信号の解像度が最重要である事は解るのですが、なかなか実現できません。

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電源は

同じトランスのひとつの巻き線から、電源を取ると左右で干渉します。左右の電源をブリッジから別けると左右の干渉は減るかと思いますが、アースの配線で悩みますね。バランス出力ならアースには電源が流れ無いので、干渉は防げます。やはり最良は、左右別電源で、モノラルで組み立てるのが良いのでしょうかね、。悩みますね。

Re: 電源は

コメント有難うございます。

 銅箔ではなくパーマロイ箔(磁性体)で包みたかったのですが、入手法と価格が不明で、銅で我慢しました。
 パーマロイであれば、もっとSNRが確保できたと思います。

 やはりモノラル構成にして、基板とトランスを思いっきり隔離するゴールドムンドのレイアウト方式が正解かと思いました。現在着手中のアンプをモノ構成に変更する予定です。