音楽は一日1時間までとWHOが警告

 街中や電車の中でイヤホンで音楽を聴いている姿をよく見かけます。
 大きめの音量で音楽を聞いている人で聴力低下する人が 世界保健機関(World Health Organization, WHO) の調査で増えているそうです。
 そんな聴力を調査した WHO が音楽を聞くのは一日に1時間までにしましょうと呼びかけています。

 以下が、 WHO の聴力低下に関する警告です。
 http://www.who.int/pbd/deafness/activities/MLS/en/
 以下が英国営放送BBCのコンテンツです。
 http://www.bbc.com/news/health-31661789

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 WHO はオーディオ装置、携帯プレーヤー、コンサート等の「大音量」「長時間」の騒音によって、世界中で11億人が聴力を損なう危険にさらされていると警告しています。WHO の調査によると、約4300万人が音楽による聴力低下を経験しているとのこと。また、聴力低下を経験する割合が増加している人々の中でも、富裕国および中所得国の50%以上は個人所有のオーディオ機器を「安全ではない騒音レベル」で使用している他、約40%もの人々が普段の生活圏で聴力損失の危険があるレベルの音量にさらされているとの事です。

スピーカーの屍  何ら落ち度も無いスピーカーたち
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 近年、聴力低下を経験した人の割合は、1994年の3.5%から2006年には5.3%へ増加しており、WHO の外傷予防プログラム責任者であるエティエンス・クリュグ博士は「オーディオの音量を下げることも重要だが、一日に音楽を聞く時間を1時間以内にすることが、対処する方法と警告している。又、音量が大き過ぎれば1時間以内であっても危険とのことです。

 音の大きさを表す音圧レベル値が大きければ大きいほど聴力が低下する可能性が高まりますが、「どの程度の音圧レベルなら安全なのか」というのが気になる、そこで WHO は音圧レベルを基準にした「音圧レベルあたりの安全な時間」をホームページ(ここ)に掲載しています。

□音圧レベルの詳細、定義についてはここを参照してください。

 WHO は普段音楽を聞く際には、電車や飛行機等で周囲の騒音が気になるという場合は、ノイズキャンセリングのヘッドホンやイヤホンを使うことで、小さな音量でもしっかりと音楽を聞くことができるとのこと。
 また、ロックコンサートの音量では28秒以上現地に滞在すると危険、ということになりますが、耳栓を着けることや、合間にスピーカーやステージなどの音量発生源から離れて休憩をとるという方法が提案されています。

加齢による聴力低下
 加齢とともに高音域が聞えなくなることは、致し方ないのですが、それを可能な限り先送りしたいものです。
 その為には、普段から大きな音に囲まれる環境から避ける事が望ましいと思います。 なるべく大音量の音楽を聴かないで、サウンドスケープ(自然の風の音、小川のせせらぎ、秋の夜長の虫の声等)を聴き耳を休めて下さい。
 腰を据えて本格的に大音量の音楽を聴くのは、時間制限を課して、程々に控えたほうが良いようです。

外耳道(Ear canal)の共鳴
 85dBを超えた場合の外耳道(Ear canal)の共鳴が生じます。
 外耳道全体は、一方が鼓膜により閉鎖された管なので、閉管として共鳴(共振)します。
 外耳道の長さによりその共振周波数の個人差が大きく3 kHz~4kHzの間に存在します。この共振点では、約10dB程度の音圧レベル上昇効果があるとされています。ところで、ヒトの気導聴力(空気中から入ってきた音の聴力)で最高感度となっているのは、この共振点であり、特にこの共振点での大きな音は、聴力を保つ観点から避けるべきであると思います。

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