3Wayから2Wayにチャレンジ その7(寄り道)

 先日、オーディオの大先輩である、ケンさん、takeさん、ゴンザエモンさんが来訪されて、新3Wayを聴いていただきました。音としては、無難な評価をいただくことが出来ました。そして、ひとつの提案としてクロスオーバーの遮蔽特性で、急峻な-96dB/Oct.より、なだらかな-24dB/Oct.の方が、自然に聴き易いとのアドバイスをいただきました。
 当初、なだらかな-24dB/Oct.の方は、定位感が不明瞭に感じていましたが、勘違いの様でクラシックを聴くと優しく、3Wayの空間合成が上手くいき、ソノリティーが豊かになります。
 そこで、今回は、基本に立ち戻りドライバーの裸特性から、クロスオーバーとして最適な値を求める事としました。
 ※裸特性:フィルターを極力排除して、ドライバーを損傷しない周波数範囲のサインスウィープで、ドライバーの持つ特性を知ります。
    
ドライバーの裸特性
 先ずは、ドライバーの裸特性を測定しました。
 測定は、スムージング無しで、1mの測定結果です。
 黒:Low 赤:Mid 青:High
full_N.jpg
  最終的には、紫色の線と近似になるのが良いのですが、ATC SM75-150の1,000Hz前後の音圧を4dB程下げる必要がある様です。又、ScanSpeak D2908の5,000Hz付近も同様に調整を要します。

クロスオーバーの再検討
 カナダ、ケベック州のFrançois Bourdon,英国、ヨークのTony Fisherの両氏が作製した、foobar2000用コンポーネンツ(プラグイン)の PCチャンネルデバイダー foo_dsp_xover を用いました。

 ❑ François Bourdon氏のWebsサイト:ここ
 ❑ Tony Fisher氏のWebsサイト:ここ
   対話形式でIIR、FIRデジタル・フィルターの設計が出来ます。

 このデジチャンは4Wayまでの仕様で、機能面で未完成の部分がありますが、特別凝った事を行わない限り実用上問題無いと思います。
Xros.jpg

foo_dsp_xoverの仕様
・分割チャネル数:ステレオ4チャンネル
・フィルター特性
 アルゴリズム:バターワース、ベッセル、チェビシェフ
 タイプ:ローパス、ハイパス、バンドパス、バンドストップ
 次数:1 (-6dB/Oct. )~ 8 (-48dB/Oct.)
 周波数: 1~22,050 Hz
・チャネル毎の指定項目
 フィルターレスポンス
 再生時のスペクトラム
 ゲイン調整
 出力オン/オフ
 遅延指定: 秒、ミリ秒、メーター、ミリ、インチ、1/100 インチ
 位相:順/逆(正/負)

クロスオーバーの設定値
 1.クロスオーバー周波数
   Low/Mid : 400Hz  Mid/High: 3,080Hz
 2.次数 3次(18dB/Oct.)
 3.アルゴリズム : バターワース

測定結果
 -96dB/Oct.と測定上は大差有りませんが、音場感は大分異なります。
ATCfull.jpg

 タイムアライメントは、全く問題なしです。
wr.jpg

今後の課題
 この状態で試聴を繰り返して、設定を確認しますが、唯一気になる点は、このfoo_dsp_xoverというソフトの周波数特性の上限が、22,050 Hzという事です。この部分は恐らく改善する事が無理なので、以下の様にMinnさんが作られたソフトの調整で、何とか解決を図るつもりです。又、作者のFrançois Bourdon氏に駄目もとで、変更を依頼する予定です。
 低域と中域のクロスオーバーを400Hzとして調整して来ましたが、測定結果から推測出来ますように、部屋の一次反射等から、かなり乱れています。
 そこで、比較的フラットで、特性が安定している600Hz付近で、試聴してみます。これにより、プリエコーの空間合成が改善される事が期待できます。

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