ATC SM75-150 のキャビネット作製 その1

 最近、木材の原材料が大幅に上昇しただけではなく、準銘木のチーク、欅、ローズウッド等の入手が困難になってきました。
 合板や集成材ではなく、正物(無垢材)でスピーカーを作るのは、価格面だけでは無く入手も困難になりつつあります。
 今回は正物の入手に半月程掛かり、これから先は更に困難になる様です。
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仕上げ
 折角の正物チークなので、留め継ぎで作製して、塗装は行わず、オイル処理(蜜蝋)で行く事にしました。
 オイル処理は塗装の様な難しさとリスクが無い代わりに、高い断裁と接着の精度が要求されて、その工作精度はミクロン単位の誤差範囲内だと思います。
 塗装の場合は、誤差・隙間にパテを詰めて塗装で頑張れば総てオーライです。

接着材
 接着材は、何時ものTitebond Ⅲ(緑のパッケージ)で行いました。赤いパッケージのTitebondは、硬度が高く衝撃でガラスの様に接着面が割れ剥がれることがあるので、最近は粘りのあるTitebond Ⅲに変更しました。
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ハタガネ
 ハタガネを使わない主義で、荷造り用の紐と端材、箸を使って丁寧に締め上げます。留め継ぎ部分は、コーナーが良く出るように、ガイドの木材をコーナーの数だけ用意します。ハタガネのマイナス要素として各々力の加減が難しく、バランスが採れません。
 又、留め継ぎのクリートは、ハタガネでは滑ってとめられません。
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 締め上げは、箸を用いて、調整を行いますが、初めは一時間単位で調整して、翌日からは、半日単位でテンションを調整します。

工作精度
 留め継ぎの精度を出すテクニックとしては、木材を断裁すると乾燥が始まり誤差が出始めますので、可能な限り断裁直後で、誤差が少ない内に接着を行う事だと思っています。三時間ほど放置すると乾燥で誤差が生じて、留め継ぎが困難になります。
 合板や集成材の場合は、この限りではありませんので、余裕を持って留め継ぎができます。

 正物チークの加工は狂いが生ずるので難しいですが、上手く行った特は、とても美麗な自然木の仕上がりとなります。

 明日はバッフル板の接着とペーパー掛けを行う予定です。

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No title

 相変わらず自宅のいい加減箱と違い、工芸品に仕上がりそうですね。

Re: No title

コメント有難うございます。

 凝れるところが、そこしか無いので・・・

 端子が出っ張っていてキャビネットに干渉するので、カーボン紙であたりを付けて、彫刻刀で内側を削りました。
 又、細かいサイズが開示されて無く、このドライバーのキャビネットへのフィティングは、かなり難しいです。