3Wayから2Wayにチャレンジ その6 (SM75-150に浮気)

 ATCのSM75-150を3Wayの中域に投入して試聴してみました。
 "S"のサフィックスが付いたマグネット強化タイプではないのが一寸残念です。
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○上段:ATC SM75-150 Midrange
○中段:Scanspeak 15WU/8741T00 Illuminator Midwoofer
○下段:ScanSpeak D2908/7140 Beryllium Dome Revelator Tweeter

 メーカーの推奨クロスオーバーポイントは、380Hz~4,000Hzです。又、メーカー発表のfsの公表値が320Hzですが、実際測定してみるとそれより低く305Hz±2Hzの値となっています。
 実際に使う場合は、440Hz~3,500Hz程度が限界かと思います。特に、角60度の4,500Hz付近にはダイアフラムの共振による狭く深いディップ生じており、それを避ける遮蔽特性が必要です。
 今回は、660Hz~3,080Hz、220Hzのバウンダリー(boundary)としました。このクロスポイントであれば、ウーファー、トゥーイータの特性上で美味しいところのみを利用することとなります。

 肝心な音
 今までAccuton C50で聴いていた音と全く異なり、セラミック固有のヒステリックな音がしません。特に、ボーカルが前に出て、人の声をとても明瞭に聴く事ができます。
 もともと、Accuton の製品は、バラつきが多くダイアフラムが割れていたり、ペアーの周波数特性が大幅に異なる等、商品として信用できません。音質的には、ダイアモンドしか無いと思います。
 当初、3Wayから2Wayへの移行を目ろんでいましたが、ATCのSM75-150の音を聴いて、その意思が揺らぎ始めています。

周波数と位相特性
 特に位相の回転が3Wayに拘わらず穏やで、2Wayの時と殆ど同じです。高域の13kHz以上は,軸上から外れているためそれ程伸びてません。
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 上部ウーファーの軸上0.7m 青:周波数毎の音圧 緑:周波数毎の位相の角度

ドライバー毎の周波数特性
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 音圧90dBでの測定結果です、トゥーイータとの繋がりで歪んでいますで、若干の調整が必要です。

Wavelet Spectrogram
 ドーム先端を物理的に合わせて、遅延値を変える事無く、一回でアライメントがとれました。
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 Y:周波数、X:時間 色が音圧を表しています。

歪特性
 測定時の音圧を85dBで、25dBから30dBの歪です。磁性流体を使わないドライバーの構成で、低歪が実現できています。
Dis_atc.jpg

SM75-150のインピーダンス特性
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 左右ドライバーの測定結果を同一グラフ上に載せましたが、線が重なっていて違いが解りません。

仰俯角毎の周波数特性
XSM75f.jpg
 800Hz付近にWaveguideによる乱れがあり、60度4,500Hzにダイアフラムの共振によるディプが生じています。

ケーシング
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 重さが7㎏もあり、耐震構造が必要かと思われます。
 SM75-150のダイアフラムとサラウンドには、環境問題で製造、販売、使用禁止のビスコロイドがタップリと塗ってあります。
 又、D2908/714000には、発癌性の高いベリリウムを使っていて、少々罪悪感を感じてます。
 コンパクトで座りの良いキャビネットを作製する予定です。それまで仮設で聴く事にしましたが、割り切ったスケルトンもなかなか良いですね。
 費用は1,800円で、15分で出来ました。
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No title

 3wayも良いですよ。

 2wayと切り替えられるようにしておけば色々楽しめると思います。

Re: No title

コメント 有難うございます。

 2Wayと3Wayを瞬時に切り替えることが出来ます。

 C50の頃は、2Wayの方が好みでしたが、ATCにしてから、やはり3Wayの方が無難ですね。
 

ATC SM150

このユニット素晴らしいですよね!

当方も探しているんですが手に入りません。キャビネット製作がひと段落いたしましたら是非拝聴させていただければ幸甚です。

Re: ATC SM150

コメント 有難うございます。

 確かに、このユニットは、今まで使った物とは全く違いますね!
 とても素直な特性で、クロスオーバーの設定に手間取りません。

 是非々、いらしてください、楽しみにしています。