AMD(アクティブ・マス・ダンパー)方式のスピーカー

 友人のN氏が、素晴らしいアクティブ・マス・ダンパー式スピーカーを作成されました。
 スピーカーの不要な振動を熱エネルギーに変換する方法として、物量によるAMD(アクティブ・マス・ダンパー)方式と、浮動で強固に固定しないFVA(Floating vibration absorption)がありますが、この写真のスピーカー(中央の黒いウーファー)は、同じモデルのスピーカー同士の背後(マグネット部分)を強固な金具で連結して、同位相の信号を入れる事により不要な振動を熱エネルギーに変換して打ち消し合うAMD(アクティブ・マス・ダンパー)の方法です。

XP1231889.jpg

 本格的なAMDと言えば下段のスピーカーの様に背後同士を連結して、そのダイアフラムの面をスピーカー・キャビネットから出す方法ですが、このスピーカーは、それと異なりアクティブ・マスをキャビネットの中に納めた方法です。この方法ですと、現有のキャビネットを使い、連結したドライバーの片方をバッフル面に出す方法ですので、工作と移行が行い易く、簡便さの面からは、いつでも元の状態に戻せる優れた方法と言えます。

AMDのスピーカー構造
 このスピーカーが中段のウファーとしてキャビネット前面に取り付けられており、後部は内部に格納されています。
ADM.jpg

肝心の音は
 音の雑味が無くなりスッキリして、音場の広がりが向上します。 
 写真では、Acctonのダイアモンドで高域を補っていますが、高品質なトゥーイータが要求される事になります。

アイデア
 そこで気付いたのですが、この方式は必ずしも同じモデルのスピーカーでなくても、打ち消し合う事を目的とした場合、アクティブ・マス側のスピーカーのMms(Moving mass)を適切に調整する事により、適応可能かと思います。
 不要となったスピーカーの再活用が可能になると思われます。

 ハイライトとして音出しを行っている時にキャビネットの振動は、殆ど生じていませんでした。又、実験に使用したウーファーは、Scan Speak Classicの18W/8545-01で、単体でも十分良い音がする銘スピーカーです。

コメントの投稿

非公開コメント

このスピーカーに関連して

AMD(アクティブ・マス・ダンパー)方式という言葉、初めて知りました。grigriさんの博識に、またまたビックリです。今回の方式は、本質的に低価格化しやすく、設計も容易そうと感じています。内蔵側のウーファーの見てくれは不問です。箱は、柔な材料の小容積密閉型にし、かつ、吸音材を使わないでも、効果が期待できそうと感じています。そして、内蔵ウーファーの設計も、Mms、Q値、fo、インピーダンスなど、適正化の為に使える因子が多そうで、設計しやすいのでは無いでしょうか。

Re: このスピーカーに関連して

中田@狭山さん

 コメントありがとうございます。
 
 問題と解決策は現場に有りと言われますが、実際に作られて実績を出された事は素晴らしいと思います。
 大変貴重な勉強をさせて頂きまして、感謝致します。
 実用新案の手続きは大丈夫でしょうか?

 やはり実行する事が一番貴重ですね。