LINN LP-12のメンテナンス

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 LINNのLP-12を購入したとき、バルハラ(Valhalla)という50HzのAC電源を水晶発振子から分周による作り出す基板が搭載されていました。
 この基板の出来が悪く、一個所設計ミスが有り、電解コンデンサーの±が設計の間違えとおりに、逆に(正しく)付けられていて、時限爆弾(LINN Timer)を積んでいました。そのせいか、時間とともにモータのトルクが落ちて、最後は手でフリクションをつけないと、回転しないほどになりました。そこで、MAJIKの構造と同様の東京電力発電機と同期する方式に改めました。
 仕組みは、単純で、電源を85Vに落とすことと、コンデンサーで進相(位相角を変える)するだけです。
 もう少し丁寧に調整するとしたら、進相のコンデンサーと直列にある抵抗値を調整して、回転のバランスを取ることが可能ですが、安定していたので、止めました。
 このMAJIK方式で、蘇る事ができました。
 昔のヒステリシス・シンクロナスモータ・リムライブのLPプレーヤーってこんな物で、ナツメ球(豆球)を隈取コイルに直列に入れて振動を抑えたものです。

 しかし、しばらく聴いているうちに、やけにワウフラが目立つので、以下のハーキュリーズⅡ(AC100V 50-60hz(33/45回転対応モデル)に換装しました。
 換装した結果は、正直言って状況は全く変わりませんでした。後で解った事ですが、そのレコードを他のプレーヤーで掛けてもワウフラが聞こえることから、レコード作成側のワウフラで有ることが後に解りました。
 そのレコードは、1974年、スイング・ジャーナルジャズディスク大賞・最優秀国内録音賞を受賞したtbmのMISTY(山本剛PF)です。初版のtbm30は、特にワウフラが酷く、後の再版のLPはワウフラが、かなり低減されましたが、初版に比べて音質はかなり劣化しています。そのような訳で個人的には、LPの音は好みでは無い(特に内周三分の一)ので、どうでも良いと言えば良いのですが・・・
 バルハラとともに、ハーキュリーズⅡの作り出す正弦波もどきは、かなり酷く歪んでいいて、たいした物ではありません。
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 基板上に青い半固定ポテンショメータが二個あります、33.3rpm、45rpm各々モータに85V以下が掛かり、最も振動の少ないところに追い込みます。

スピンドルオイル、ベルト、モータの交換
 スピンドルオイル交換しました。
 純正のスピンドルオイルは、二種類あり、製造の時期により異なる様です。
 通常のサラサラのオイルと、モリブデンが含まれるオイルがあります。
 最近の機種は、黒いモリブデンが入ったものですが、これはスピンドルの工作精度が低い場合、その隙間を埋める為のもので、自動車のピストンリングが摩耗した場合、エンジンオイルに混ぜて簡単に復元するときと同様の方法です。
 工作精度が高い場合、粘度が低く何も混入しないサラサラのオイルを使います。
 モーターをRSコンポーネンツで販売しているのを見つけたので、次のメンテナンスでは、交換してみます。

英国RSコンポーネンツ
モータの仕様

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No title

 進相コンデンサの値も微調すると結構音色が変わります。
 その時モータ単体を手持ちすると微妙な振動の差がわかりやすいです。

 釣りバネの調整はどうですか。

Re: No title

ケンさん コメントありがとうございます。

 モーターは、トルクが細い分振動が少なくて良いのですが、
 三点吊しているバネを、中側に向けてから上下に揺らしても、左右にぶれて不調です。
 モータ交換時にゴムのグルメットも交換してみます。