デジタル・キャプチャーによる音の相違

 ネットワークオーディオには、CDからキャプチャーしたデジタルのデータが必須ですが、何れRoonとの契約を終えた時点で、CDの購入とキャプチャーには終止符をうつことになります。Roonのローカル音楽DBも出来たら高音質で格納したいので、CDからの音源キャプチャーについて考察してみました。

CDドライブにより音が異なる
 リアルタイムにCDプレーヤーとパソコンに搭載されているCDドライブで、同じCDを再生した場合、音質が異なることは、あたりまえのことで、今更、音質の差が有る事を否定しません。CDを再生する場合、リアルタイムに再生した場合、デジタル情報の波形に対するノイズの影響は、大いに有ると思います。

デジタル・キャプチャーによる音の相違
 異なるCDドライブから、シリアルATA、IDE 経由で、同一パソコンのハードディスクに格納して、違うタイミングで、同一再生環境で聞いた場合、音質の差が生ずるのか否か、を調べてみました。今回は、キャプチャーの翌日に再生を行いました。

比較の方法
 キャプチャーのソフトは、最新のdBPoweramp V16.4(64bit版)を用い、取り込む度に、読み取りレンズの光軸オフセット(アライメント)の調整を行い、アキュレートリップで、6倍速で行いました。そして、そのドライブの個性(癖)を強調するために、キャプチャーしたデジタルデータを、再度、CD-Rに書き込んで、そのCD-Rを再びキャプチャーすること、10回繰り返して、最終のデジタルデータを試聴(比較)に用いる事としました。
 音質の比較を行う前に、Windowsのユーティリティー・ソフト「バイナリ比較 Bn_Cmp」を用い、WAVファイルのヘッダーとトレーラを除きバイナリーで比較を行い、相違がない事を確認した上で、試聴を行いました。

テストドライブは2種類
 なるべく、異なったドライブを用いて、音質差をデフォルメ出来る環境するために、SATAのドライブとDVDライターの黎明期に発売された、由緒正しいIDEインターフェースの日本製ドライブを用いて比較しました。

1.Pioneer DVR-A03
  2001年9月17日 国内製造 IDEインターフェース
  当時の実勢価格 9万円
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今では考えられない程、製造に手間の掛かったDVDのドライブです。
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2.Panasonic UJ240 2010年2月
  パナソニック システム ネットワークス 福岡県博多製造
  当時の実勢価格 3万円
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バイナリーでの比較
 WAVは、IBMとマイクロソフトにより決められた、RIFF waveform Audio Formatの一部で、ヘッダー部分には作製された日付、サンプルレート等の制御情報のチャンク(Chunk)と音楽データボディーのチャンクがあるので、単純に比較すると一致しません。そこで、ユーティリティー・ソフトで、比較する場所の開始点をチャンク2の音楽データボディーから行うことにしました。

RIFF waveform Audio Format(WAV)のレイアウト
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バイナリーレベルでの比較結果
 どのドライブでも、正常にキャプチャーされた場合は、どのデータも全く同一(Exactry match)で、俗に言う「ビットパーフェクト」です。

肝心な音の比較
 オリジナルのCDからキャプチャーしたWAVと、10回キャプチャーCD焼き込みを繰り返したWAVと聴き比べてみました。結果は、世のため人のため内緒にしておきます。

ドライブにより音が変化するとしたら・・
 変化が生じるとしたら、WAVのヘッダー(チャンク1)にある、パラメータ、アーギュメント等が、何らかの事象により変更された場合は、音質面で変わることは充分にあると思います。例えば、WAVでも擬似タグの設定が可能ですが、標準化出来てないWAVのタグの設定方により、再生が出来ない、WAVプレーヤーとSDメモリメモリープレーヤーが存在します。その様なソフトとプレーヤーは、WAVのタグを正しく処理しないで、誤判断したアーギュメントで誤動作しながら、再生している恐れがあります。有名な再生ソフトで、途中からデジタルノイズとなる音源が有り、foobar2000でファイルコンバージョンを行うと正しく再生されるソフトがあります。そのようなソフトで比較しても、正しい結果は得らません。WAV同士を比較す場合、タグの初期化が必須と言えます。

結論
 来るべきRoonの時代に、「キャプチャーに用いるドライブにより音が異なる」・・・これは、触れないことにします。