贅沢な一時、Myuさん邸を訪れました

 昨日は、伊豆高原にお住まいのMyuさん邸に、G氏と一緒に訪れました。Myuさんのお住まいは、伊東駅から、車で一寸の閑静な高級別荘地で、自然に囲まれながら、お洒落なレストラン、バー、ライブハウスがあり、近くには、徒歩で7分ぐらいの所に、一碧湖がある素晴らしい所です。聴かせていただきました、オーディオシステムは、細部に渡り美しさが追求されており、使っている機器もシックに揃えられて、音の良さに相応しく、水も漏らさぬ美しいオーディオ機器で構成されています。

伊豆高原 一碧湖
 成因は、大室山の噴火時の水蒸気爆発により出来たマールだそうです。
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リスニング・ルーム
 部屋の形は、切り妻の屋根を最大限に生かした異形で、左右に対向した壁は平行ではなく前後でオフセットされていて、音の反射が適切に制御されて、可能な限り定在波が生じない工夫がなされています。
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スピーカー
 スピーカーは、アクトン(Accuton)を基調とした、セラミック・ドームスピーカーのマルチシステム(緑ラインの組み合わせ)と、ソニーの業務用ホーン・ドライバーとアクトンのミッド・バスの組み合わせ(赤ライン)の銘木ホーン・スピーカーシステムです。双方の構成に38cmソニー製業務用ウーファーが、大型密閉のキャビネットで加わります。
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オーディオ機器構成
 ・上流(再生装置) クリックで拡大
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 ・チャンネルデバイダー・アンプ・スピーカー
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音の感想
 部屋が異形で、定在波が少なく残響は、400msで、音楽を聴くには最適な値です。セラミック・ドームスピーカーのマルチシステムもホーン・ドライバーとアクトンのミッド・バスの組み合わせも丁寧に調整されて、双方とも素晴らしいです。セラミック・ドームスピーカーは、鮮度が高くクラシックに向いており、広い音場感が高い位置に作られます。ホーンスピーカーシステムは、マッシブ感があり、ソノリティーが高くジャズ、ポップスに向いています、しかしダイレクト感が有りながらホーンに有りがちな臭さが無くクラシックにも向いています。その構成の選択は、好みにより随時選択可能という、とても贅沢な聞き方が出来る仕組みです。冬の夜長を音楽とワインで過ごした贅沢なひと時でした。

レコード・プレーヤーのプリンスに制振材

 スピーカーからレコード・プレーヤーへの音圧と、トレースの振動による昆変調を避けるために、ソルボセインでプレーヤーをフロートしました。制振材は、エーテル系ポリウレタンで硬度は、Shore(00 Scale)で、30です。つきたてのお餅というか、スポーツマンの腕の筋肉と言った感じです。プリンス(Plinth)の制振と水平出しが行える様に工夫しました。
プリンス:台座の部分で、LP-12の場合は木枠に相当します。
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トランポリン構造
 LP-12 ターンテーブルのベーシックモデルは、購入したオリジナルのままでは、音が出せず、アップグレードキットを湯水の様に投入しないと、使い物になりません。その一つとして、トランポリンがあります。トランポリンは、薄い(4mm)厚のパーチクルボードにゴム足をつけて、振動を遮断する機構です。上代は30,000円で、LINNとしては破格の安さですが、板材が鳴く等、購入に値しない商品です。現在、改良型のトランポリンⅡが発売されてますが、それでもそれ程優れた物ではなく気に入りません。そこで、緩衝機構を作製してみました。

サウンドクリエイト(LINN Japan)のトランポリン情報
http://linn.jp/products/turntables/trampolin/

トランポリン
薄いパーチクルボードにゴム足で初期のものです。
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トランポリンⅡ
上記の改良型ですが、相変わらず薄い合板にゴムのサスペンション(モーリス・ミニのサスペンションと同じで、英国人の好みの様)
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トランポリン構造の問題
 トランポリンⅡになっても、緩衝機構のゴム足が、パーチクルボードに付いている事には代わり無く、剛性の弱さから鳴き気味で、未だ未完成といったところです。そこで、緩衝機構をパーチクルボードに付けず、プリンスに直接取り付ける事にしました。

制振機構とソルボセイン
 以下の様に、近代的にソルボセインをプリンスの水平出し用アジャスターとして取り付けました。これにより、水平出しと制振を同時に実現可能な仕組みとなりました。
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プリンスにソルボセインを取り付けて水平をとったところ
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今後の予定
 次は、サブシャーシーをキール(背骨)に交換する予定ですが、、一寸、懐具合に合わないのと、それよりもトーンアームがLINN純正しか付かないダメな設計ですので、アルミ合金からCNCでオリジナルを超えるモノを作ってみたいと思います。LP-12には、SMEかOrtofonが似合うと思います。

以下が、キールです.
http://linn.jp/products/turntables/keel/

CDリッピングソフトのその後

 Appleの世界開発者会議WWDC 2017のセッションにおいて、iOS 11及びMac OS High SierraがFLACフォーマットのオーディオファイルの再生に標準対応すると表明されました。FLACとWAVは、CDを超える音質のハイレゾ音源によく使われるフォーマットであり、iOSで特別なアプリを必要せずに高音質な音楽を再生できるようになります。Appleには、ALAC (Apple Lossless Audio Codec)とよばれる、アップル独自の可逆圧縮方式のオーディオコーデックが有りますが、Appleの常套手段であるロイヤリティー支払いから敬遠されて、殆ど広まっていません。
 未だ、リリース時期は未定ですが、これでようやく自宅の音楽DBとタブレット端末とがシームレスに動作します。ハッキリ言って遅すぎました。

Appleのコーデック
 現状のiOSのAAC、ALAC、WAV、ビット深度48Kbps/16bit*では、時代遅れ感は否めません。特に、デファクト・スタンダードであるFLACのサポート無しには、ヘッドホン・ステレオのユーザー確保には限界があります。その事を、Appleは悟ったのでしょう。

リッピングソフトの変化
 iTunesのFLACサポートにより、リッピングソフトの優劣の図式が入れ替わる可能性があります。現在、dBPoweramp、Media Go(SONY)、iTunes(Apple)を目的に合わせて使い分けています。通常、潤沢にアルバムアート、CDタグが取得できる場合は、dBPowerampを用い、Gracenoteだけから取得可能なCDタグの場合、Media Godeを用いてリッピングしています。又、iOSで用いる場合は、iTunesでリッピングしていますが、とても面倒です。これが、AppleのFLACサポートにより、iTunesを使わずに済む事になります。やれやれ!

dBPoweramp
 ステディーなリッピング機能に加えて、FLACのUncompressedの属性でリッピングが可能な唯一の有償ソフト。FLACのコーデックのパラメータとして、Uncompressedの機能があり、その機能にブリッジしている。CDのタグ取得は、Gracenote(業務用CDDB)にアクセスできず、取得精度は今ひとつ
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Media Go
 SONYの無償のメディア対応ソフトで、GUIの出来が素晴らしく、CDのタグ取得もGracenoteから取得しており、取得精度は良い。但しFLAC出力はレベル5に固定で、Uncommpressedに非対応で、物足りない、しかし標準的な使い方であれば、全く問題なくバランスが良い。一番気になる点は、CDのリッピング精度が、天下のSONY製でどの程度確保されているか?・・・リッピングに失敗する様な汚いCDは相手にしないとか?
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iTunes
 独特のGUIで慣れが必要、現状ではALAC、AAC、WAVのサポートのみ、CDのタグ取得は、Media Goと同様にGracenoteから取得しており精度は高い。iPhone、ipad、ipodとの連動で嫌々のところ、強引に使わされている感は否めない。FLACのサポートが無い現状では使いたく無い、一人よがりのソフト。
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最近のリッピングソフトの評価

 CDタグの取得
 Media Go:〇 dBPoweramp:△ iTunes:〇
 
 タグ編集
 Media Go:△ dBPoweramp:〇 iTunes:△

 リッピング精度
 Media Go:△ dBPoweramp:〇 iTunes:×

 サポートファイル形式
 Media Go:△ dBPoweramp:〇 iTunes:×

 早い話が、dBPowerampでGracenoteがサポートされば、完璧と言う事です。有償の値段が倍になってもサポートして欲しいと思います。

結論
 現時点では、有償のdBPoweramp、無償のMedia Goを使いこなせば、特段問題無と言えます。

ウーファーのフローティング化

 先日、オフ会でスピーカーについて、貴重なアドバイスをいただきました。それは、スピーカーのバスケットの振動が、50mmのブビンガ製のバッフル板を経由して、キャビネットに伝わり、混変調により音が濁るとのことです。解決策としてウーファーをフローティングにする事により改善されます。早速、フローティングにチャレンジする事にしました。

フローティング
 フローティングするドライバーは、ミッドローの15WU-8741T00とします。このドライバーの受け持つ帯域が、30Hz~700Hzで、主たる音域のほぼ中心にあたり、ソプラノの除く肉声の殆どが含まれて、多くの重要な音が含まれる帯域です。音の情報密度が濃いので、この部分の混変調を避ける事により、音離れ感とナチュラル感の両立が実現して、雑味のない滑らかな音に変化する事が期待できます。反面フローティングにより、過渡特性が悪化してアタック感が無くなる恐れがありますが、実験してみない事には解りません。取るに足らない心配である事を期待したいと思います。

改造
 フローティングは、設計当初から仕組みとして盛り込まないと、後の改造では難しいですが、今回は完璧を狙わず、「少しでもフォローティング」を目指してチャレンジしてみることにしまました。

方法
 以下の茶色の部分がバッフル板の木部です。元々、CNCで切削して高い精度が確保されているので、スピーカーのバスケット(アルミダイキャスト)と、それを固定するキャップボルト、鬼目ナット(グレー)とが直接接触しない様に工作されているので、ゲル状の緩衝材(シアン)と、シリコン製のOリングを入れることにより、簡易的にアイソレートする事が可能です。この様な仕掛けは、精度が高く取り付け穴の懐が深いドライバーで、初めて実現可能と思われます。
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キャップボルトにシリコンのOリングを取り付けて、締付けると螺子穴の中で広がって固定されます。
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制振シート
 医療関係で有名なソルボセイン(Sorbothane、オハイオ州ケント)のシートを購入して、リング状に加工して取り付けます。ソルボセインは薄くてもかなりの効果が有るようです。
 ソルボセインのURL
 https://www.sorbo-japan.com/industrial/industrial_use.html

シート厚
 スピーカーをバッフル板に落とし込んでいるので、座繰り加工がされていますが、フランジの厚さと座繰り深さの差が1mmなので、手始めに1t~1.5t圧のゲル・シートで実験する事にします。
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取り付け穴の加工
 以下の様に、フランジに4.2mmの穴が開いてますが、4mmのキャップボルトと接触する様でしたら、当該部分の穴を拡大する事で対処する予定です。

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期待する結果
 女性の声のかぶり、オーケストラの弦楽器の混濁した音が解決できれば成功です。

JPLAY三台構成のPCオーディオを聴いてきました。

 最近コアなPCオーディオのソフトとして、JPLAYというソフトを聴かせていただく機会に恵まれました。今まで、雨後の竹の子の如く現れては、消えていったプレーヤーソフトが多々ありますが、JPLAYは比較的長い期間消えずにいます。現役で正しく進化しているソフトとして、Microsoft Windows Media Player、Apple iTunes,、Foobar2000、JRiver Media Centerが生き残っており、マイナーなソフトを探せば、バクヘッド何とか、Hi何とか等がありますが、殆どが終息に向かっています。その終息を加速したソフトの一つとしてJPLAYが有ります。

PCオーディオの特徴
 PCオーディオは周到なるノイズ対策に尽きると思います。最近の電子機器は、12V,5V,3.3V,1.8V等の複数の電源を必要として、その生成の殆どがDCDCコンバーター(スイッチング電源)で生成しています。効率の都合上その変換の際に生ずるEMI(Electro Magnetic Interference)から音楽信号を如何に隔離・保護とその除去を行か課題となります。
 
JPLAYは
 パソコンの機能を音楽再生に特化して、サウンドボードをレンダリングする専用PC(Audio PC)を設けて、そのパソコンはノイズ対策を徹底的に行い、そのパソコンをLANケーブルでアイソレートして制御と音源を送り込むパソコンを設けるものです。エキセントリックに機能を分離していくと、control PC、audio PC、Server PCという専用パソコンを設けることになるシステムです。

試聴したシステム
以下が、今回聴かせていただきました、PC群です.
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試聴したパソコンの姿です
 右の黒い三台がJPLAYのパソコン群で、その手前が、12Vと18Vのリニア電源でAudio PC用です。このリニア電源から(PicoPSUスイッチング電源)でATX電源を生成しています。この三台のパソコンでオーディオの最上流であるプレーヤーを構成します。PicoPSUは95%の変換効率優先のデコデコで、スイッチング汎用のICが搭載されており、その発振周波数は300kHz(PWM制御方式)で、ノイズ対策が結構難しいです。
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パソコンの写真といっても何か特別に変わっている訳でも無く、極普通のしょうもない写真です。

肝心な音
 バランスの良い素晴らしい音です。その要因がJPLAYのソフトによるものか、徹底的なノイズ対策によるものか、はたまた、下流システムの高い完成度に寄るものか、正直言って解りませんでした。INTONA(アイソレータ)の有無の差も余り無かった様です。ハイエンド・パソコン三台、周辺機器、設置スペース等の投資額と、Linn等のネットワーク・プレーヤーと比較して、どの様に違うのか興趣は尽きません。

消音パソコンをipadで快適操作

 ミュージックソースもCDの量に応じて増えてきます。その中からその時の気分に合わせて選曲して、再生を行う場合、CD棚から数枚取り出して、CDプレーヤー等に掛けるのが今まででの方法でした。しかし、PCオーディオによりその儀式が激変して、聞く場所に居ながらして、数万曲の中から「アラジンのランプ」の如くipadを擦り演奏(再生のデマンド)を行う事が可能になりました。個人的にはアナログのオーディオの方が音質面でベストであり、PCオーディオは、投資額との妥協の産物だと思っています。しかし、選曲を行うためのパソコンのパワーは、別次元のソリューションであり、その利益を最大限に活かさない手は無いと思います。

音楽プレーヤーLUMINでの操作例
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Software hierarchy
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ipadで快適操作環境
 foobar2000 を UPnP/DLNA Server として建てて、Linn Kazoo、又はLUMINをコントロールポイントとして、Wifi環境で、foobar2000 を UPnP/DLNA サーバーとUPnP/DLNA Rendererとして音楽を再生します。そして、foobar2000をOpenHomeに対応すべくBubbleUPnP Serveを平行に建てて対応します。

OpenHome
http://openhome.org/

JAVA VMの導入
 Java virtual machineの最新サブセットが必要です。Oracleのサイトから、JAVA スード(shudo)マシン機能を追加します。
https://docs.oracle.com/javase/8/docs/technotes/guides/vm/index.html

BubbleUPnP Server の導入
BubbleUPnP Serverの開発サイトからダウンロードして、設定しますが、途中で上記のJAVA VMの導入が促されます。設定は極めて簡単です。

そして動作
 今まで使っていた、Monkeymortに併せて、Linn Kazoo、Luminを動作してみました。その動画を以下から見ることが出来ます。どれも速度が速く、最新のipad Proでは、画面のリフレッシュレートが、30fpsから60fpsに改善された故に表示も滑らかで、実用的です。この仕組みが、只で構築(導入しただけ)出来るとは、とても幸せです。

Monkeymort
https://www.youtube.com/watch?v=BCbEgkFLl3w&feature=em-upload_owner

Linn Kazoo
https://www.youtube.com/watch?v=c1L7tPVHuAY&feature=em-upload_owner

LUMIN
https://youtu.be/uGlHSmjcKIQ

Linn KINSKY
 ipadでアルバムアートをグリッド状に表示する機能が無く、動作が緩慢なので除外しました。

肝心な音
 音の良さは、Monkeymortがベストです、但し、UPnP/DLNAサーバー環境を停止して、プラグインをインヒビットする事が条件です。他のプレーヤーの評価はこれから行う予定です。OpenHome化は、機能が複雑多義で冗長度が高く、音質面でかなり不利な様です。又、Monkeymortは、foobar2000との連携が密で、リッピングしたデータを取り込む毎に、オルタネート・インデックスのリビルドが無く、リッピングした音源が即座にインデックス(作曲家、ジャンル、年代)に反映される等、リレーショナルが優れています。その点では、LINNのKinsky、Kazooは、機能面で遅れをとっています。