リレー式アッテネーター 完成 その8

 動作確認と、レベル表示窓のガラスを入れて、工作の最終としました。
 赤外線透過ガラスを取り付けるのは、結構難しかったですが、時間を掛けて丁寧に行ったので、綺麗に取り付けることが出来ました。
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試聴の結果
 とり合えず試験システムのAVアンプを適当なボリューム位置(比較的大きな音)として、バランスではなく、アンバランスで試聴しました。音は今まで作製したボリュームとしては、ベストだと思います。減衰量が2のバウンダリーの場合、実質的に機器間に入る抵抗が1本となるので、これ以上の単純な仕組みは望めません。それが音の良化に結び付くと良いのですが・・・
 明らかに、AVアンプ的な音で、特性上で歪を伴う電子ボリューム(PGA2320、MUSES72320系)とは、抵抗だけで歪の無いアッテネータの音とは、だいぶ異なります。

電子ボリュームの歪特性
以下が、電子ボリュームのPGA2311Aの理想的な動作状態での歪特性で、入力2V(+4dBV)強で猛烈に歪みます。他の電子ボリュームも電圧違いがあれ、スレショルドを超えると歪が生じて、単なる抵抗のアレーだけで無い事が解ります。その証拠に1Vの入力に利得が生じており、何らかのバッファーが仕組まれています。
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音の良さを順番で表現すると
  甲 : 抵抗切り替え式アッテネータ
  乙 : デジタルボリューム(倍精度浮動小数点数制御)
  丙 : 電子ボリューム
  丁 : デジタルボリューム(短精度浮動小数点数制御)
  戊 : 摺動式のカーボン・ポテンショメータ
 
抵抗固有の音質
 摺動式のポテンショメータの音は論外として、固定抵抗の種類により音が異なります。音の良い抵抗の代表として、ビシェイ(Vishay) 無誘導金属箔抵抗Z201とか、VSRがありますが、かなり高額です。今回採用したVishay MELF形無誘導金属皮膜固定抵抗は、特に問題無さそうです。
VishayのMELF(Metal electrode leadless face)
http://www.vishay.com/docs/48035/_vmn-sg2207-1507.pdf
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リレー式アッテネーターの仕様
アッテネータのステップ数 :64ポジション
レンジ : -62.9dB~0dB
平均ステップ当りの減衰量:0.999dB
入力抵抗: 47k~52.58k
出力抵抗: 0~23.17k

抵抗の仕様
 以下の図をクリックすると拡大されます
XDesign-Resisters.jpg

デザインの不出来
 縦横の比が、黄金比でもなく中途半端で最悪です。この横幅の要件は、格納するリビングボードの大きさに合わせて作製したので仕方ありません。綺麗には出来きましたが、デザインは良くないと断言できます。仮設置してみましたが、縦が長くて締まらないデザインです。少なくともLPプレーヤーの厚さには合わせたかったです。
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今後の予定
 メインシステム投入の準備として、バランスケーブル12本を作製します。又、高さは、50mm以下としないと、形になりません。
次の製作では、横幅250mm以下,縦50mm以下で、再作製を行いたいと思います。その時はSPL Volume8の時に購入したマルチトラック用ケーブル(D-SUB25)が活用できます。
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