オムニマイクのマイナー・バージョンアップ バグフィックス 

 omniMICが、昨年の11月末にバージョン5.02から5.03に改版されています。メジャーバージョンアップではなく、バグ潰しのマイナーバージョンアップです。 若し、バージョン5を使われていたら、バグフィックスですので更新が必須です。バージョン4で満足されている場合は、多少操作方が変わるので、更新しない方が良いと思います。
Xomnimic_ioc.jpg

 バージョン5.02の時は、歪率の測定を行うと、キャタストロフィックなエラーとなり、使い物になりませんでした。その為、ずっとバージョン4で回避してきたのですが、「Polar Displays」、「IEC 263 Frequency Response」が使えなくなり、遊べなくなっていました。その機能が、晴れて名実ともにリリースされた訳です。

Polar Displays
 周波数毎に広がりを立体的に見る3Dグラフです、滑らかな円筒になる事が理想です。
p2.jpg

測定データの修正
 今回のバグフィックスのマイナーリリースに伴い、4種類の測定用のデータの修正が生じており、修正ソフトのホルダーにMP3の形式で同梱されています。リリースノートが無いので、何が変わったか不明ですが、必要だから提供しているのでしょうから、素直に測定データを入れ替えました。以下が差し替え対象データですが、余り使わないです。
  Track01 Pseudo noise sequence
  Track02 Short Sine Sweep
  Track03 Fullrange Sine Sweep
  Track04 Bass Sweep

omniMICのGUI
 機能的に、優れて廉価で素晴らしいソフトですが、GUIが増設に継ぐ増設で、そろそろ限界に達しています。まあ~使う機能は一部であり、その操作は慣れているので、それ程に気にならないのですが・・・下手にMicrosoft .NET Frameworkの様なモジュールを使われ不安定なソフトに再構築されるより、現状維持の方が遥かにましです。

サポート体制
 折角優れたソフトなのに、利用している機能はごく一部です。このソフトを輸入してる、横浜ベイサイドでのサポートは技術面、人為的に期待できないので、それに見合ったソールエージョントが出現する事を期待したいと思います。又、ARTAに関しても現状のエージェントでは絶望的です。世の中には素晴らしいソフトが有りながら、正しいサポートが行われない為に、この手のソフトの敷居を悪戯に高くしています。

昨日は第49回町田オフ会に参加してきました。

  今回は、聴かせていただくだけで、作品の出品は行いませんでした。
 町田オフ会は、スピーカーに基軸を置いた会ですが、アンプ、DAC等、広範囲に渡っての出品があります。会場は防音を施された音楽室で、試聴と測定を繰り返して納得いくまで調整できる環境にあります。又、スピーカーに高負荷を与える事が出来るので、音響的に優れているテスト環境環境でもあります。

今回の作品
 以下の写真の様に、工芸品の様に美しい仕上がりのスピーカーばかりで、音も中々の物でした。
DSC02574.jpg

スピーカー以外
 STマイクロ社製のLM12パワーオペアンプを使ったアンプと、その等価近似回路をディスクリート部品で組み上げたアンプを比較しました。
 LM12方は、音が静かと言った感じです、それと比べてディスクリートアンプは、パワーオペアンプに較べると高域が明瞭で、高情報量に感じられました。リニアリティーの差を混じましたが、音質の相違点は少なく、個人的には、この差の範囲でしたら合理的なLM12の方が好みです。

LM12等価ディスクリート・アンプ(左)とベースのLM12・ICパワーOPアンプ(右)
XLM12.jpg

 アルテックとクラウンのアンティークアンプを聴きましたが、ナローで耳に優しい音ですが、鈍重といった感じで、近代的な音楽を聴くには、レンジが物足り無く、又、時々歪とクリップが生じていて不調の様でした。加齢とともにナローなアンプの音が好みに変わって行く様です。真空管アンプの様にトランスの音がしました。

In200.jpg
十分に聞けなかったのですが、アトゥールIN200を聴く事が出来ましたが、中々爽やかな音で、只者ではないと言った感じで、凄く気になりました。しかし、外見は、キッパリ言わせていただくと、機能面の美しさではなく楕円の窓、丸いロゴ等、無駄なデザインが多く私の好みでは無いです。でもアキュフェーズの仏壇色のアンプに比べると、断然好感触です。

リレー式アッテネーター 配線の再考 その6

 信号線の配線を行いました。しかし、一寸問題が有ります。それは、何時ものとおりに小型のシャシーを用いた為に、信号線の取り回し方法によるノイズの懸念です。信号線の配線ルートを誤ると、ノイズ(ハム)の影響を受ける事と、左右のクロストークが悪化して、音場感が減少します。最悪の場合には立体感が無くなりつまらない音になります。そこで、「問題の芽は早めに摘む」これが、何事にも大切で、配線をリルーティング(rerouting)する事により、事前に予防することにしました。問題が生じてから対策をとりよりも遥かに楽です。

問題の部分
 以下の写真の部分で、避けたい配線方法です。
DSC02554.jpg

想定される問題点
1、左右の信号線が平行に並んで、クロストークの悪化が懸念されます。
2.信号線と電源線とクロスしていてノイズが乗る。
3.信号線が長目でノイズが乗りやすくなる。

解決策
 以下の様にケーブルを空間に浮かすステーを設けて、左右チャンネルの分離とケーブルを最短にします。
DSC02565.jpg

配線の確認
 一応全チャンネルをテスターで導通を確認して、チャンネル間のテレコ結線の有無を確認しました。又、念を入れてべリンガーのケーブルテスターで全チャンネルを確認しました。
DSC02568.jpg

配線を終えて
 平衡伝送の為に 1チャンネルあたり3回路(スクリーン、ポジティブ、リターン)で12チャンネル分必要です、同じ作業をインアウト24チャンネルの製作を行うと、途中で飽きてきて、製作のモチベーションを維持するに難儀します。


ES9018K2M デュアルモノ構成 DAC

 ES9018K2M のデュアルモノ構成のDACを1ヵ年ほど前に購入して、音が気に入らずに仕舞い込んでいたものを、引っ張り出してきて、調整してみました。購入したときI/V変換のオペアンプをNJM5532DDからLME49720HAに換装して音を聞いて、その場で納戸行きにしてしまいました。以下がそのDACで、今見るとWIMAのメタライズドポリエステル・フィルム、パナソニックの導電性高分子固体電解コンデンサー、VishayのMELF形無誘導金属皮膜固定シリンドリカル抵抗を多用して、基板のランドも広大で、結構拘って出来ています。
ZDSC02546.jpg

クロックの換装
 システムクロックに、100MHzのクロック発振器か、BCLKまたはSCLK信号を逓倍した90.3168MHz/98.304MHzのクロックが選べるものの、JYEC製という凄く怪しい100MHz発振器が搭載されていたので、この際、多少は素性が正しいと思われるものを入手して換装しました。
DSC02530.jpg
外された怪しいJYEC製の発振器と罪の無いOPアンプたち

オペアンプの換装
 それから、手元にBerr-Brown Product(Texas Instruments)のOPA2107が有ったので、LME49720HAから換装して、改めて音を聴いてみましが、音場感が優れている様に感じます。OPA2107のアプリケーション・シートをみると、繊細すぎるLME49720HAよりこちらの方がDACに向いているようです。

肝心な音
 10時間ほど聴きましたが、発振器とオペアンプを換装した前後の差が解りません。換装するのに10分ほど費やしために換装前の音をすっかり失念しており、悲しいかな、改善か、改悪か判断できません。良くオペアンプとか、スピーカーケーブルを交換して、音の良化を把握できる方が羨ましいです。ネイティブのDSD 64(2.8224Mbit/s)を改めて聴いてみましたが、PCMの音と大差なく、DSDは若干ですが弱弱しく平たく感じます。PCMの方が表情が豊かで好感触です。このDACはES9018Sと比べた場合アッサリ系です。ESS(ESS Technology, Inc.)に共通した平板でありながらエコー感が強調された音です。

今後の予定
 現在、リレー式のアッテネーター作製の真最中で、一寸休憩を兼ねて気分転換に、DACを弄りましたが、このDACは、この状態で、聞き流し用として飽きるまで聞いてみたいと思います。そして、次の工作は、以下のDDCを用いてパソコンと連動してUSBDACとして使ってみたいと思います。
DSC02550.jpg
 10Mhzのクロックは、オンボードの発振器と、BNC経由のルビジウム・クロックとの選択が可能です。クロックの品質で化けることをを期待してます。

1ドル基板製作講習会

 今日は、早朝から夕刻まで手作りアンプの会主催の「Kicad]の講習会に参加してきました。

 昔のラジオ、テレビは、手で行う空中配線です。昔のテレビは、大きな部品同士を接触しない様に工夫してハンダ付けして作製していました。現代では、プリント基板に自動的に部品をハンダ付けするリフロー処理が主流であり、部品は胡麻粒より小さくて、人手でハンダ付けを行う事が困難なほど精密 になっています。

基板の設計
 現在、基板の設計の殆どはコンピュータで行い、人手で行う事は極めて稀な時代となっています。今回は、その基板の設計をコンピュータで行う方法を習得すべくH氏のご尽力により「手作りアンプの会」主催の講習会に行ってきました。

基板設計ソフト
 素人が使えるソフトとして、フランスJean-Pierre Charras作製のオープンソースの「Kicad」と、米国Autodesk社「EAGLE」がありますが、今回は、ソフトの制約面と将来性からKicakを採用する事にしたとのことです。

入力した回路図
 共通の演習課題として、LPを再生するヘッドアンプ付きのCR型フォノイコライザー・アンプを題材としました。以下の画面がその回路図です。
Kicad.jpg

プリント基板の自動作製
 上記の回路図を基にプリント基板のパターンの自動作成を行いました。この後、自動作製した基板の調整を行い、ガーバーデータを作成して、それを基にプリント基板の工場に作成依頼します。

受講風景
 皆さん、真剣に受講しています。昼食も早々と終えて、各自直ぐに自習を行う勤勉さです。お昼寝の方は一人もいませんでした。
DSC02527.jpg

今後の予定
 今回は、全体の流れの説明と回路の入力、基板の作製でしたが、次回は、基板の発注を行うところまで行われる予定です。
 慣れない事をやって、とても疲れました今日はぐっすりと眠れそうです。
DSC02525.jpg

楽器を知ろう

 今日は、一般社団法人・日本音響家協会主催の「楽器を知ろう」が国立音楽大学で行われ参加してきました。今回のテーマは、ヴァイオリンです。講師は、もとNHK交響楽団第2バイオリン主席演奏者で、国立音楽大学教授の永峰高志さんを中心に、楽器の歴史、仕組み、録音方法を演奏を交えながら解説していただくセミナーです。
 特に、歴史的名器「ストラディバリウス」の特徴、他のバイオリンとの違いなど、演奏と簡易な録音により音響面からのアプローチで分析していただきました。

国立音楽大学の場所
 国立音楽大学は、昔は立川に在った記憶がありましたが、多摩アカデミックコンソーシアム(TAC)構想で、2000年(平成12年)に玉川上水に移転してきたのですね。玉川上水という駅が存在するのも今回のセミナーで知りました。確か国立は、国分寺駅と立川駅の間に駅が出来て、両駅名の先頭文字を組み合わせて、テキトーに国立という名称になったのです。そんな安易な名前を学校名にして良いのでしょうか?
IMG_0074.jpg
玉川上水駅の駅前はお墓と駐車場です、これと言った店舗はありません。

ヴァイオリンのカットモデル
 製作途上の部品とカットモデルで楽器の歴史と構造について教えていただきました。
IMG_0091.jpg

マイク設置方法からの音の相違
 ストラディバリウスの演奏を8個所に渡りマイクロフォンを設置して、日本製のヴァイオリンも併せて演奏して、その音の違いを知りました。
 ヴァイオリンを録音する場合、右上部から録音するのが定番ですが、実際に比較して、そのとおりの結果が得られました。そして、ストラディバリウスの場合マイクの位置により音色が異なる量が、他のヴァイオリンに比べて少ないのが特徴ですね。定量的な側面での掘り下げが浅いと感じました。特に計測の機材が中途半端(プアー)で、少なくとも20khz以上の録音が出来るアースワーク等のマイクロフォンで差異を見たかったです。途中でチャンネルをマージして位相を調べましたが、それにはマイクの設定がラフで、正しい評価が困難であった様です。

楽器の場所による音の相違
 ヴァイオリンの5個所に直接振動を拾うマイクロフォンを取り付けて、楽器による違いを知りました。ストラディバリウスは、倍音が豊かで有る事が解りました。又、スペクトラムを見ると、耳に刺激的な中高音の倍音が少々少なく、楽器の裏面の倍音が豊かで有る事が特徴です。この分析は、音響用マイクロフォンの音より別の振動系の分析も併せて行って欲しかったです。

最後に
 永峰高志さんを中心に、国立音楽大学の学生7名によるビバルディーを聴きました。永峰高志さんの演奏とヴァイオリンの音は、とても素晴らしかったです。
IMG_0097.jpg

それから、ヴァイオリンの構造の話も良かったですが、日本音響家協会の音響面からの説明に誤りがあり、掘り下げが浅く、更なる研究を期待したいところです。
 とても充実した貴重な一日でした。

ブログに使う写真の色温度管理

このコンテンツは、色温度管理されています。

 ブログに写真を掲載するとき、デジカメで撮った其のままを掲載するのと、プチ整形して掲載するのでは、大分イメージが違うと思います。特に、アドビのフォトショップ(Adobe Photoshop)で、調整すると見違えたように美麗になります。写真は、カメラ、レンズでは無く、構図とライティングで95%決まります。

RGBキャリブレの重要性
 画像加工用の表示装置の一部を除いて、殆どの表示装置がsRGBの色の範囲だと思います。正確に言えば、sRGB IEC61966.2 という規格のWeb表示のプロファイルです。正しい色温度で作製されたWebのコンテンツは、どの画面を見てもバランス良く美しく表示されます。特に一流企業のWebの写真、アイコン等は厳重に色管理がなされています。デファクトスタンダードのDICナンバー(旧・大日本インキ化学工業)、パントンの色番号で管理されている印刷業界と同じですね。

Myブログの色管理
 表示装置のキャリブレーション・ツールとして、少々古いですが、グレタグマクベス(GretagMacbeth)のi1ディスプレーで調整を行ったうえで、コンテンツの色の調整を行っています。結果として何処のパソコンでMyブログを見ると、一定の色で表示されて安心できます。GretagMacbeth社は、スイスのRegensdolfにあり、録音機で有名なウイリー・スチューダー(Studer Professional Audio GmbH)の本社がある風光明媚なところです。この手の測定器は殆どが欧米製ですね。

色の検証
 以下のチャートをクリックして、この表示装置の発色を確認する事ができます。
電子マクベスチャート

 そこで、比較は大手写真店で入手可能な、マクベスチャートを色温度が、太陽と同じ5,500K(ケルビン)の照明下の色温度で見た場合に限り比較する事により確認ができます。
 http://www.nationalphoto.co.jp/2F/cms_chart.htm

キャリブレーションの方法
 人間の目で調整することは、絶対に不可能です。人間の目は良く出来ていて、室内の光に偏りが有っても、白い物を見ることにより、脳で補正を行い、白と思っている色を白として基準化して調整されます。それを、絶対的な色温度(5,500ケルビン)でキャリブレーションを行う必要が有ります。

DSC02520.jpg
 画面にキャリブレーターを取り付けて、RGBの入力電気信号に対して、出力RGB毎のインテンシティー(intensity)がリニアかチェックして、補正を掛けたプロファールを作製します。

makubesu1.jpg
測定した表示装置は三角の範囲内しか表示できない事を表しています。

 キャリブレーションを終えたプロファイルを画面のプロファイルとして読み込み(設定)して、色温度管理が完了します。
makubesu-2.jpg

リレー式アッテネーター ケーシング製作中 その5

 リレー式アッテネーター に着手してから、4ヶ月が過ぎてしまいました。そろそろ完成させないと、スピーカーとか、DACとか他の遊びが出来ないのと、お墓参り、お花見と多忙になるので、力をいれて作製したいと思います。

電源の作製
 電源は12チャンネルのうち、4チャンネル毎に分離しています。電源トランスは、何時もの独逸ブロック社製のトロイダル・トランスを用いました。ブロックのトロイダルは、他の会社のトロイダル(Amplimo、Nuvotem Talema)と比べて、10~20%程度、体積が少なく優れています。他社のものは、ガラ巻きが多く、効率も若干良くないものが多い様です。特にオーディオで用いる場合は、キッチリと巻けていて、振動せず鳴かないトランスが理想です。高価なカナダPlitron社のトランスでさえも負荷が掛かると「プーン」という振動が生じます。
DSC02517.jpg

ターミナル・ブロック
 今回は、ドライバー等、調整器具を機器の中に落としても事故が起きないように、絶縁カバー付きのターミナル・ブロックにしました。市販品では無いので、値段が高いだけで余り意味が無かった様です。

シャシー加工
 今回のシャシーはアルミ合金で、最も薄い部分でも3mm厚ありますので、加工が大変です。基板の取り付け穴もCNCで加工すべきでした。

今後の予定
 音量のレベルメーターの窓に手間取っています。
 赤外線透過ガラス同士の接着が必要となり、アルテコ社製の紫外線で硬化するガラス用の接着材を入手しました。あと、フロントパネルの制御部分の作製を行い、やっと完成と言ったところです。
 やれやれ・・・
DSC02513.jpg