SDカードトランスポート その6(水晶発信器の換装)

 デジタルは、クロックと電源で決まると言う定説に基づき、今回は、クロックの精度と確度向上を行いました。
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 SDトラポには、44.1kHz(CD、SACD)用には22.5792mHz、そして48kHz系用には24.576mHzの水晶発信器が搭載されて音源にあわせて自動選択しています。
 購入当初の水晶発信器はNDKのキャンタイプで、それ程酷い物ではないのですが、0.1ppmの精度、位相雑音が-125dBc/1KHz の物に換装しました。より高確度な水晶発信器NZ2520SD(-152dBc/1kHz)が存在するのですが、2.5mm×2.0mm×0.9mmと極小で、取付けで必ず失敗すると思われるので、米国ワシントン郊外に有るバンガード社(Vnguard)のTCXOにしました。
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換装の方法
 英国アンテックスの40Wセラミックヒータ・ハンダ鏝と、半田吸引器でオリジナルの水晶発信器を外しました。当初、熱量が不足する事が想定されたので、準備周到のうちに行いましたが、思ったほど苦労をせずに短時間に終わりました。
手前グレーがオリジナル水晶発信器
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肝心な音
 電源のアイソレートとフィルターを施したSDTrans384と、このSDトラポを聞き比べて、最大の違いは低音の分解能と静寂さでしたが、今回のクロックの改善により、どの程度近づいたか知りたいところです。一寸聴いた感では、低域がスッキリして、特にハイサンプリングの音源に顕著な差が現れました。
 マルチビットのDACとi2sでフックアップした場合の差ですからS/PDIFの場合は、既にSDTrans384の音を凌駕していると思えます。

今後の課題
 クロックの低位相雑音化が進むとSNRが向上した様な感じがします、この先、i2sでフックアップした状態で対策版のSDTrans384の音を凌駕するには、電源のアイソレートしか残されていません。いよいよ最終段階の5.0v 3.3v 2.5V 1.2V電源のアイソレート化を行う工程です。
 この加工は電源を分離する為に基板に傷つけることになるので、その第一線を超えて基板が汚くなります。その前に何か良い方策があるか、又、そこまでやる必要があるか冷静に検討したいと思います。
 これ以上に経費を掛けて、基板に傷つけてまで行う価値が有るか否かです。
 球をコテコテと磨くのは、これ位にして、ケーシングへのインプリメンテーションに移るほうが得策かと・・・