CDのリッピングソフトについて

CDのリッピングソフトの違いについて
 PCオーディオで音楽を楽しむ場合、CDをリッピングするCDリッパーは必需品です。リッピングの語源は「切り取る、かっぱらう、搾り取る、吸い出す」等を意味する英語「Rip」に由来しており、余り使いたくない言葉です。

比較の項目
取り込みの正確さ
 CRCの検証機能により、正しく取り込み、可能な限りエラーを読み飛ばさないでリトライするかが焦点です。エラーリトライは、処理速度に直結しますので、綺麗なCDは早く傷だらけのCDは、エラーリトライで遅いことは、仕方ないことです。
・評価として、厳格に読み取り、読み取れるまで、リトライするソフトをと判定。
・リトライを適当な回数で試しみて、適当なところで諦めるを
・速度を優先して、エラーリトライを行わないを×

CDDBのヒットの度合いと正確さ
 CDの情報を元に、CDDBからタグの情報を適切に作成可能か
・ヒット率が高く、文字化けが無いタグを作り上げるを
・ヒット率は、1%程度の不明を
・ヒット率が低く、たまに文字化けが生じるを×

アルバムアートの取得の度合い
 CDの情報を元に、アルバムアートを適切に取り込み事可能か
・殆どのアルバムアートを取得するを
・たまに見つからない事があるを
・殆ど見つからないを×

比較の仕方
 新品で購入したCDをデジタル化してデジタルデータとして保管します。そのあと、そのCDに擦り傷、手の油を付けた後にクリーニングを行います。
 ダメージを与えたCDを各ソフトで取り込みデジタルデータをバイナリー・ベースで比較します。

比較するソフト
Exact Audio Copy V1.1 from June 2015
dBpoweramp Release 16.1 [64-bit]
foobar2000 V1.3.10
iTunes 12.5.1.21
Windows Media Player 12

比較の結果
 バイナリーデータを比較した結果、ヘッダー部分が異なり、総て一致を見ることは無理でした。それでも、ヘッダーを除いたデータの相違の量の違いより評価することができました。
 比較した結果では、Exact Audio Copyが、一番正確にキャプチャーしていました。有料ソフトのdBpoweramp Releaseは、CDDBのヒット率は、特に優れていましたが、データの正確性では、フリーソフトのExact Audio Copyに及ばない結果でした。それ以外のソフトは、CDのリッピングには、残念ながら向いていません。総合的な評価としては、バランスの良いdBpowerampがベストだと思いました。
下の表をクリックすると拡大されます。
比較表

各ソフトの画面
Exact Audio Copy
CDのリッピングに特化したソフトで、それ以外の機能は優れていない。
Exzact.jpg

dBpoweramp
各機能のバランスが良く、GUIのセンスも良い。有償($39US),
Ripping Option(Ripping Method)でRecover Errorsを指定
dBpoweramp.jpg

iTunes
使いやすい訳でもなく、リッピングの精度も高くない、GUIのセンスは中々良くタグの取得は素晴らしい。
itunes.jpg

foobar2000
機能テンコ盛り、リッピングの精度も高くない。プレーヤーソフトとして使うべき
foobar2000.jpg

Exact Audio Copyのアルバムアート取得
 Exact Audio Copyで、何とかアルバムアートのヒット率向上を行えないか、色々と調整しましたが、無理のようです。
 そこで、二度手間になりますが、flacのデータである前提で、Mp3tagというtag取得の専用ソフトを用いると、アルバムアート、タグの取得が出来て、美しい音源データベースの構築が出来ます。

mp3tag.jpg

CDをリッピングした感想
 既に殆どのCDをExact Audio Copyで終えているので、今更ソフトを吟味しても仕方ないのですが、CD自体に問題があり、盤面が無傷であるのに拘わらずエラーとなったCDが、20枚程存在しました。その殆どがエイベックス製のコピーコントロール(コピーガード)が施されたCDで、音とびを起こす、途中で演奏が途絶えるものがありました。幸いにも子供と家内が所有するJPOPSのみで、CDに未練が無いとの事なので、そのまま夢の島に直行となりました。最近はアルバムごと購入しないて、好みの曲のみをダウンロードサイトから購入しているとの事です。

WAV VS flacの音
 flacのオフィシャルサイト(以下)を見ると、かなり詳細まで情報開示がなされています。
 https://xiph.org/flac/index.html
 開示されてiいる Source Codeを読んだ限りでは、デコードに要す処理ステップ数は大した事が無い事が解ります。それなのにWAVと比べてflacの音が劣るとの評価をWebで散見しますが、その時のデコードに要したハードの性能と環境が劣悪であったと思われます。ハッキリ言って、普通の環境下ではWAVとflacの音質の差は無いと言えます。