メインスピーカーの点検を行いました。

 明日、オフ会に耳の肥えた方が、いらしてくださるので、何時もの様に恥をかかないように、スピーカーの点検を行いました。昨日は、夜来風の声高く、花水木の総苞が庭一面散って、雪景色の様でした。今日はうって変わって快晴で、スピーカーのダイアフラムも乾燥して、測定には打ってつけの日でした。

クロスオーバー
 3Wayの遮蔽特性は、オクターブのバウンダリーに合わせて、660Hz、3080Hzを48dB/oct.のFIRフィルターでカットしています。

周波数特性
 先ずは、傾向値をみるために1/6th Octaveスムージングで、アクシス1mの距離で測定しました。
 何時ものとおり、100Hzに天井と床の間で定在波のディップが生じていますが、その幅がオクターブの範囲内に収まっているので、無視しています。
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 次は、問題点の把握の為にスムージング無しで測定しました。
 トゥーイータの領域の3kHz以上で、一寸荒れていますが、特に問題無いようです。
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タイムアライメント
 特に、問題ない様です。
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位相
 周波数特性グラフで、緑の曲線が位相を表しています。バスレフによる位相反転が30Hz付近で生じて、∠0度を経由しますが、それ以降は、±∠60°以内に収まっています。1kHz、4.5kHzを少々減衰させたいところですが、パラメトリック・イコライザーを入れると位相が無駄に回転しますので、素のまま(イコライザー無し)とします。

総合評価
 特に問題なく、明日のオフ会を迎えられそうです。

ベント長200mm「三土会200回記念作品」

 先日、大森のオフ会に参加した時、駅ビルの100均で、スマートフォン用のパッシブ拡声器(共鳴箱)を入手しました。それに手持ちのタンバン製W1-1815を取り付けて、音を出してみました。
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W1-1815
http://tb-speaker.com/en/products/w1-1815sa
 20mmのアルミ・ダイアフラムで、ボイスコイルの直径が、19.4 mmのドライバーで、ネオジムのマグネットです。価格は、2,500円~3,500円程で入手可能です。

構造
 成型板(ファイバーボード)の共鳴箱に、バスレフ効果を目論んで、25φのパイプスタンドを設けました。パイプのスタンドは、ブーケスタンドです。位相反転した、低音はフレアーの下から出ます。

調整
 インピーダンスの測定を行いながら、パイプ(共鳴管)の長さをカットアンドトライで調整しました。パイプ長が短いとバスレフの効果が少なく、長いとパイプ音臭くなるので、200mm程度に収めました。fs値の170Hzが、バスレフ効果で、150Hz程に下がりました。

測定結果
周波数レスポンス(150Hz~16,000Hz)、アクシス0.7mでの測定
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インピーダンス特性、一応、バスレフの特性になっています。
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肝心な音
 20mmのスピーカーとしては、健闘していると思います。

反省
 特に目的を定めずに思い付きで作って、ハッキリ言って塵を作りました。100円のオリジナルのパッシブ拡声器の方が良いですね、投資の総額は、8,000円程で、アホとしか言いようがないです。

マイクロスピーカーの作成

 タンバン(TangBand)1インチ・ダイナミック・スピーカー(W1-1815SA)を3年ほど前購入しながら失念していました。先日、百均ショップでスマートフォン用のパッシブ・スピーカーを見つけて、これが使えそうなので、小型ピーカーに活かすことにしました。
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スピーカー(W1-1815SA)
 手前の2個のドライバーで、ネオジム・マグネットを使った超小型フルレンジで、アルミダイアフラムを、大きめの3/4 "アルミボイスコイルのモーターで、ドライブしています。箱に入れないで音を再生しますと、低音が手に伝わって、結構良さそうです。秋葉原で購入すると1個2,000円程ですので、比較的高額です。キャビネットの40倍の価格です。
 http://www.ritlab.jp/shop/product/speaker/data/tangband/w1-1815sa.html
インピーダンス……4Ω
再生周波数帯域…170Hz~18kHz
出力音圧レベル…73dB
Vas ………………0.038Litr
Qts ………………0.53
Qms………………4.13
Qes………………0.598
入力………………2W
バッフル開口径…30.5mmφ±0.5
重量…………………20g

インピーダンス特性
 Fsは200Hzと解りました。カタログ値の170Hzとは何時もの様に異なります。グラフをクリックすると拡大されます。
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キャビネット
 百均ショップで購入したキャビネットですが、結構精度が高く良く出来ています。100円で作れるかと聞かれたら、絶対に作れませんと言えます。
 大きさは、W:190mm×H:45mm×D:45mm

加工
 既に、20mmφの穴が空いてましたので、木工用ボアビット(フォスナービット)で、31mmφの穴に拡大しました。
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今後の予定
 スピーカーのコネクタと配線を行い、そして、スピーカーの固定は、コーキンで行う予定です。外装は突板か、ビニールシートを貼る予定で、お遊びなので、廉価に仕上げる予定です。スピーカの能率が73dBと低いので、小型のアンプを組み込むか思案中です。

ウーファーのフローティング化

 先日、オフ会でスピーカーについて、貴重なアドバイスをいただきました。それは、スピーカーのバスケットの振動が、50mmのブビンガ製のバッフル板を経由して、キャビネットに伝わり、混変調により音が濁るとのことです。解決策としてウーファーをフローティングにする事により改善されます。早速、フローティングにチャレンジする事にしました。

フローティング
 フローティングするドライバーは、ミッドローの15WU-8741T00とします。このドライバーの受け持つ帯域が、30Hz~700Hzで、主たる音域のほぼ中心にあたり、ソプラノの除く肉声の殆どが含まれて、多くの重要な音が含まれる帯域です。音の情報密度が濃いので、この部分の混変調を避ける事により、音離れ感とナチュラル感の両立が実現して、雑味のない滑らかな音に変化する事が期待できます。反面フローティングにより、過渡特性が悪化してアタック感が無くなる恐れがありますが、実験してみない事には解りません。取るに足らない心配である事を期待したいと思います。

改造
 フローティングは、設計当初から仕組みとして盛り込まないと、後の改造では難しいですが、今回は完璧を狙わず、「少しでもフォローティング」を目指してチャレンジしてみることにしまました。

方法
 以下の茶色の部分がバッフル板の木部です。元々、CNCで切削して高い精度が確保されているので、スピーカーのバスケット(アルミダイキャスト)と、それを固定するキャップボルト、鬼目ナット(グレー)とが直接接触しない様に工作されているので、ゲル状の緩衝材(シアン)と、シリコン製のOリングを入れることにより、簡易的にアイソレートする事が可能です。この様な仕掛けは、精度が高く取り付け穴の懐が深いドライバーで、初めて実現可能と思われます。
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キャップボルトにシリコンのOリングを取り付けて、締付けると螺子穴の中で広がって固定されます。
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制振シート
 医療関係で有名なソルボセイン(Sorbothane、オハイオ州ケント)のシートを購入して、リング状に加工して取り付けます。ソルボセインは薄くてもかなりの効果が有るようです。
 ソルボセインのURL
 https://www.sorbo-japan.com/industrial/industrial_use.html

シート厚
 スピーカーをバッフル板に落とし込んでいるので、座繰り加工がされていますが、フランジの厚さと座繰り深さの差が1mmなので、手始めに1t~1.5t圧のゲル・シートで実験する事にします。
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取り付け穴の加工
 以下の様に、フランジに4.2mmの穴が開いてますが、4mmのキャップボルトと接触する様でしたら、当該部分の穴を拡大する事で対処する予定です。

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期待する結果
 女性の声のかぶり、オーケストラの弦楽器の混濁した音が解決できれば成功です。

80cmの巨大スピーカーを聞く

 昨日は、台風22号が本州上陸真っ只中に80cmの巨大ウーファーを鳴らす企画がありましたので、群馬県伊勢崎市に行ってきました。大型ウーファーとしては、フォスター電機製フォステクスブランドでFW800HSという大型のウーファーがありますが、今回聴く事の出来るスピーカーは、三菱電機とNHKで共同開発した、ダイアトーン・プロフェショナル スピーカーシステムSC-8406Lです。
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SC-8406L
 ダイアフラムのダイアメータが80cmですから一般的にはサラウンド(エッジ)を含めると1mと言って良いと思います。インピーダンスが8オームで、耐入力が2kWもあります。ダイアフラムはケブラー製で、カーボンコンポジットか、塩ビか良く解りません。又、サラウンドが、ゴムホースの様で、軟らかくないです。
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NHKに納品
 NHKの放送を目的としたホールは、当初、愛宕山にあり、その後内幸町にNHKホールが設立され、そこも手狭となり、神南の現在のNHKに移りました。それを機会に、NHKホールにパイプオルガンが設けられ、そのオルガンは東独ベルリン・シュッケ製で世界最大弩級、ストップ数92、パイプ数7,640本、5段鍵盤を持つもので、パイプと電子オルガンのハイブリッド機構でした。そのハイブリッドの電子オルガンモードの演奏の時の低音を受け持つスピーカーの予定でした。予定と言う事で、最終的には担えなかったということです。15年前から演奏されなくなり、たまに、Jpopの録音、紅白歌合戦の蛍の光に使われる程度の体たらくです。

試聴の機器構成
 タンノイ38cmのコアキシャルスピーカーであるバークレーと50Hzでアクティブ・クロスオーバーで、分割して、200Wのアンプで聴きました。 音源は、CDをリッピングして、DDC経由でデジタルのまま、アクティブ・クロスオーバーに入力しました。
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肝心な音
 今まで聴く事が出来なかった重低音を聴かせていただきました。圧巻は、JAXAのH2ロケット打ち上げで、音源には、5hzの音と言うか空気の移動の風圧が含まれており、70坪の切り妻屋根の工場全体が、振動して、天井の電灯がカタカタと共振する程です。パイプオルガンの名曲のサンサーンスを聴きましたが、残念と言うか、当然ながら、本物のパイプオルガンとは、全く異なります。

最後に
 スピーカー自体の重さが200キロ以上もあり、移動が困難な為、この工場で箱を解体するとの事で、その雄姿の最後を見届ける事が出来て、貴重な体験が出来ました。